各作家の個性を感じるだるまや招き猫がそろう

　縁起物をモチーフにした企画展「縁起物展8」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas（ガルガ）」（松本市深志3、TEL 0263-39-5556）で開催されている。（松本経済新聞） 【写真】だるまや富士山モチーフのオブジェ 　だるまや招き猫をはじめ、今年の干支（えと）「巳（み）」にちなんでヘビをモチーフにした作品、約200点を展示する。出展は、まえたこよみさん、mauve（モーヴ）・山本葵さん、陶房七草・古田秋理さん、山崎美帆さん、水菓子鉢屋さん、Akane Bon Bon・梅川茜さん、おっとぼけ美術館。 　木工作家の水菓子さんは、指の先ほどのサイズの起き上がりこぼしのだるま「七転び八起き」と、富士山の形をした台座に小さなタカとナスを組み合わせた「一富士二鷹（たか）三茄子（なす）」を出品。いずれも磁石を使って、揺れたりくっついたりするようにしている。昨年に続いて参加したまえたさんは、季節のイラストを描いたカレンダーのほか、小判を抱えたり、子猫を携えたりしている招き猫や、猫を上に乗せただるまのオブジェを制作した。 　梅川さんが作ったヘビの張り子や起き上がりこぼしのだるまは穏やかな表情。古田さんが手がけた陶器のだるまやおひなさまは、落ち着いた色合いで丸みを帯びている。おっとぼけ美術館は張り子のお面や道神面、山本さんは「巳」の形をしたヘビの上に雷鳥が乗ったピンバッジを入れたおみくじ、山崎さんは太陽と月の顔の丸いじゃばら式のおみくじを用意する。 　毎年、各作家が工夫を凝らした「縁起物」が集まる同展。同店の熊谷幸枝さんは「同じだるまでもそれぞれ表情が異なる。見比べて気に入ったものを選んでもらえれば」と話す。 　価格は、おみくじ＝2,025円～、「七転び八起き」だるま＝2,200円、招き猫＝2,750円、張り子のお面＝3,500円など。営業時間は11時～19時。月曜・火曜定休（1月13日は営業し、15日休み）。今月26日まで。