近現代の名建築を一斉公開 22日から「神戸モダン建築祭」 神戸税関など70建築が見学可能に
神戸市内にある近現代の名建築を一斉公開する「神戸モダン建築祭」(実行委員会主催、神戸新聞社後援)が22~24日に開かれるのを前に、報道関係者向けの見学会が行われた。(松岡 健) 【写真】中華民国留日神戸華僑総会の貴重な建築について話す江丕正副会長 同建築祭は昨年初めて開催された。今年は参加建築が31から約70に増え、エリアも中央区から灘、東灘、兵庫区などに拡大する。 3日間有効のパスポートで入れるのは神戸税関、日本基督教団神戸教会、シュウエケ邸、クラブ月世界など23カ所。安藤忠雄氏設計の商業ビルや美野丘小、神戸高校、神戸松蔭女子学院大なども見学できる。 見学会では、明治期の洋館の神戸華僑総会や日本最古のイスラム教寺院・神戸ムスリムモスクなどを訪問した。同モスクのイマーム(礼拝指導者)、藤谷勇介さんは「貿易で神戸に来たインド人、トルコ人、タタール人らの出資で建て、来年で90年。柱が太く、空襲や阪神・淡路大震災に耐えた」などと解説した。 パスポートは公式サイトで購入すると3千円。開催中は三宮高架商店街「ピアザ神戸」内に案内所が設けられる。