花咲徳栄・岩井監督次男が1年生ながら公式戦デビュー!一番ショートで1安打1盗塁の活躍【24年秋・埼玉地区予選】
埼玉県大会出場41校が出揃った。13日に抽選会が行われる。 今夏の甲子園出場・花咲徳栄の新チームが9日の代表決定戦でベールを脱いだ。 【動画】埼玉の名門・花咲徳栄の厳しい冬練習に密着! 今年のチームは甲子園メンバーの田島蓮夢(2年)が3番に座り軸となるが、その陣容は例年と異なる。岩井監督は「今年のテーマは1年と2年の融合」と、キャッチャーや二遊間など主要ポジションに1年生を起用する。 中でもキーマンとなりそうなのが、1年生ながら1番ショートを任される岩井監督の次男・虹太郎だ。走攻守三拍子揃い狭山西武ボーイズ時代から主力であった好選手である。この日は1安打1盗塁とまずまずの結果も「まだ子供。あんなにムラが激しい選手もいない」(岩井監督)と、自分の息子だけに当然手厳しい。 この日の先発は背番号11・左サイドの渡辺祐輝(2年)が登板する。花咲徳栄の歴代投手でいうと中津原隼太のようなイメージの投手だ。 渡辺は獨協埼玉打線を4回無安打無失点に抑えると、5回からは既にMAXで140km程度を計測するという1年生右腕・黒川遼大が登板する。なお、エースの福泉健(2年)は「お灸を据えている所」(岩井監督)とこの日の登板はなかった。投手陣としては現状は福泉が主戦で黒川、渡辺が絡む布陣か。今年の代は田島も登板しMAX137、8kmは出るそうなので彼の投球にも注目だ。 なお、打線では田島が一つ抜けている。この日も初回センター越えの先制タイムリー三塁打、4回二死二塁からライト前タイムリー、5回も二死二塁からライトフェンス直撃のタイムリー三塁打と長打2本、3安打全て打点付きという結果であった。 試合は1点リードの3回、この回先頭・笹崎昌久(1年)の左中間への三塁打を足がかりに、4番・水口煌志朗(2年)、5番・柳健太(2年)、7番・佐伯真聡(1年)の3長短打などで一挙5点を奪い試合の大勢を決めると、その後も攻撃の手を緩めず5回コールド10対0で獨協埼玉に勝利し県大会出場を決めた。 岩井監督は、「現状は育てるしかない。ただ、新チームは皆で繋ごうとか守ろうとかが浸透しているので、気持ちとか姿勢の土台ができれば技術や体力がついてきて変わるかなと凄く期待している。2年生には力が劣るなんて一言も言っていない。結局は2年だぞと。個で落ちるなら集団の力で勝てるよう不思議なチームにしていきたい。大社高校のようなチームになるためにはどういう取り組みをしないといけないのかということを言い続けている。現状は浦学が抜けてるかもしれないけどわかんないよ」と、最後は不敵な笑みを浮かべた。 確かに現状は旧チームの3年生には石塚裕惺、生田目奏、上原堆我、齋藤聖斗、目黒亜門、岡山稜のようなずば抜けた選手は田島以外いない。1年生も多く出場しているだけに一戦一戦勝ちながら育てる状況は続くであろう。それでも特に1年生にポテンシャルの高い選手は多いだけに勝ち上がってくると怖い存在である。