打ちっぱなしの「連打」では一生ゴルフが上手くならない…クラブ必要なし、お金もかからない自分に合った自然なスイングの身につけ方
どんなクラブのスイングにも生きてくる、自然な動き方チェック
自分のゴルフに対する基本的な考え方は、自然な動きをするということです。ゴルフのときだけ普段と違う動きをするのは難しいので、できるだけゴルフの中にも普段の生活と同じ動きを結びつけていきたいと考えています。日常の中にある動きを意識しながら、自分が毎日やっていることを紹介します。 まずは真っすぐ立つこと。猫背になったり、体が傾いたりすることなく、真っすぐに立ちます。つむじが何かに吊るされているような感じで立つと、自分の体重を土踏まずに感じられると思います。ここから足を腰幅に開いて、肩を地面と平行に動かします。 鏡を見ながら体が傾いていないかをチェックして、背骨を中心に体を回転させます。背骨を軸に真っすぐ回転することは、ナチュラルで誰にでもできることであり、ゴルフの動きとしても一番コアなものになります。 これは自分が中学、高校時代から、鏡を見ながら毎日やっていたことです。この体の使い方を覚えれば、どんなクラブのスイングにも生きてきます。 やり方のコツは鏡を見たときに、視線を動かしすぎないこと。 目線がブレると一緒に頭も一緒に動いてしまいます。鏡の前の自分の目を見る、あるいはどこか決めた一点を見て、頭を動かさないようにします。両手は肩に当てて、下半身は動かさずにゆっくり肩が地面と平行になるように動かしましょう。
クラブも練習場も必要なし、自然なテイクバックの形の作り方
肩を平行に動かすことができるようになったら、次のステップです。足を腰幅に開いた姿勢で真っすぐ立ち、骨盤から前傾します。そうすると、頭のてっぺんからお尻までが真っすぐになります。このとき、膝は少し曲がっていても構いません。 この姿勢から真っすぐ立ったときと同じように肩を平行に動かします。前傾した姿勢になると、平衡感覚が変わるため難しくなると思いますが、この動きを体に染みこませれば、ドライバーからパターまでどんなクラブを使うときにも対応できる動きができ上がります。 どのクラブでも背骨を中心に回転する動きは同じで、この振り子がパターは小さく、アプローチなら少し大きくなって、ドライバーになると、さらに大きくなるという違いです。振り幅は変わったとしても、体の動かし方自体は変わらないのです。 動かし方のポイントとしては、進行方向に対して後ろ側で動かすこと。ゴルフは基本的に押す動きはなく、全部が引く動きになるので、使うのは後ろ側になります。なので、前傾姿勢から体を動かすときは、左肩を前に出すよりは、後ろの右肩を背中で引く意識で動かすと良いでしょう。 この動きの練習にクラブは必要ないですし、練習場に行く必要もありません。家にいて一人でできる練習であり、効果的な練習でもあるので、うまくなりたいなら、毎日やるくらいでちょうどいいと思います。