リディア・コーが"引退"を決めた!? 地元ラジオ局で明かした「調子が良いうちに辞めたい」理由
パリ五輪の金メダルに続き、セントアンドリュースで開催された今季メジャー最終戦AIG女子(全英女子)オープンを制したリディア・コーが譲れない引退計画を明かした。 リディア・コーのドライバー正面連続写真(撮影/Blue Sky Photos)
韓国に生まれ、ニュージーランドで育った27歳のコーは、ニュージーランドのラジオ局で自身の引退について言及。 「30歳を過ぎてもプレーを続けているとは思いません」と言ったコーは、随分前から“辞めどき”を考えていたそうで、「できれば調子が良いうちに辞めたい。『もっとできたかもしれない』という気持ちで、ゴルフへの愛を持ち続けたまま引退したいと思ってきました」。 全英女子オープンで優勝したときは「もっとゴルフがしたい」と明言していたが、彼女の“もっと”とは30歳になる前までという期限付き。 「ここ数週間で素晴らしいことがたくさん起こりましたが、それによってタイムラインが変更となることはありません」 14歳だった12年の1月、豪州で行われたニューサウスウェールズ女子オープンで優勝し、当時記録を持っていた石川遼を抜いて男女を通じプロの試合を制した最年少チャンピオンに輝いてから13年。天才と呼ばれながら消えていく選手も多かったなか、彼女は第一線を走り続けてきた。 最年少の17歳で世界ランク1位に輝き、パリ五輪の金メダルでゴルフ殿堂入りも果たした。全英女子オープンで8年ぶりのメジャー3勝目を挙げ、この栄光がいつまでも続くかのように見えた。しかし本人は冷静だ。 「ゴルフは私の一部に過ぎない」という思いを強くしたのはチョン・ジュン氏との結婚に私は愛犬の母親でもあります。コースの内外でやらなければならないことが山ほどあります」。 全盛期のロレーナ・オチョアが現役を退いたのは28歳。宮里藍の引退は31歳だった。コーが競技を去るまで残された時間は、あと2年数カ月だ。 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年9月24日「バック9」より
週刊ゴルフダイジェスト