子どもの隠れ「栄養不足」が増えている? 意外な理由を東大医学博士が解説!|VERY
「タンパク質」「ビタミンD」「食物繊維」を効果的に摂るには?
紹介した3つの栄養素は普段の食事だけでは不足している人がほとんどです。他の栄養素と比べ、摂りすぎになる心配は少なく、とくにタンパク質は体に蓄えておくことが難しい栄養素なので、日ごろから意識的に摂るようにする習慣が必要です。最近はタンパク質をプロテインで摂るという人も増えましたが、甘みをつけているものが多いので、ダイエット目的のはずが糖分過多になってしまうケースも。購入時には成分表示をよく確認して選びましょう。
【お話を伺ったのは……】 柳澤綾子(やなぎさわ・あやこ)先生 医師・医学博士。東京大学大学院医学研究科社会医学専攻公衆衛生学分野客員研究員。東京大学大学院医学研究科公衆衛生学博士課程修了。麻酔科指導医、公衆衛生学、社会疫学、医療経済学領域の研究者であり、プライベートでは二児の母。著書に『身体を壊す健康法』(Gakken)『自分で決められる子になる育て方ベスト』(サンマーク出版)がある。 (主要参考文献) ※1 98%の日本人が「ビタミン D 不足」に該当 国内初の基準値を公表、植物由来のビタミン D はほぼ検出されず(東京慈恵会医科大学) ※2 新型コロナへのビタミンDの効果について Vitamin D status and COVID-19 severity ※3 Itoh M, Tomio J, Toyokawa S, Tamura M, Isojima T, Kitanaka S, Kobayashi Y. Vitamin D-Deficient Rickets in Japan. Glob Pediatr Health. 2017 Jun 1:4:2333794X17711342. doi: 10.1177/2333794X17711342. PMID: 28607944; PMCID: PMC5456026. ※4 令和元年国民健康・栄養調査報告 ※5 あなたは大丈夫?日本人はタンパク質不足(明治) ※6 Strang S, Hoeber C, Uhl O, Koletzko B, Münte TF, Lehnert H, Dolan RJ, Schmid SM, Park SQ. Impact of nutrition on social decision making. Proc Natl Acad Sci U S A. 2017 Jun 20;114(25):6510-6514. doi: 10.1073/pnas.1620245114. Epub 2017 Jun 12. PMID: 28607064; PMCID: PMC5488927. ※7『身体を壊す健康法』柳澤綾子・著(2023年、Gakken) ※8 日本人従業員の食物繊維摂取とうつ症状:古河栄養健康研究調査 取材/文・佐藤遥子 photographer: Amiri Kawabe