「週7日の塾通い・習い事は異常?」全国テスト1位の小学生が抱いた本音
父の経営する会社が倒産しても、変わらず塾に通わせてもらえた
ところが、教育に力を注ぐ石井さん一家に危機が訪れる。 「生まれた時は裕福な家だったんですが…。僕が年長のときに倒産して大変な時期があたと言う話をだいぶ後になって聞きました。振り返ってみると、小学校1、2年生のとき、父親がずっと家にいたんですよ。 当時は、家でなんか仕事しているんだろうなと思ってたんですけど、実は何もしなかったらしくて…。母親が、会社が倒産して父が落ち込んでるだろうし、次の準備もあるだろうしって黙ってたらしいです」 田園調布に住み、裕福だった幼少期の生活は、父の倒産を機に一変したが、両親の教育への情熱は変わらなかった。 石井「倒産からしばらくして、父はサラリーマンとして働いて家庭を守ってくれていましたが、多分そこまで裕福でもないと思うんですよね。でも、その頃から、母親も働きだして。2人の収入があったから、塾には倒産前と変わらず行かせてもらいました。教育には惜しまずにやってくれました」 そして石井さんは親への思いを語り始める。 石井「ずっと後のことでしたが、母に教育熱心だった理由を聞かされたことがあります。母自身は、勉強しなさいと言われることや成績を重要視することなく大人になり、短大を卒業して大手商社に入ったんですね。 父は明治大学を卒業して、会社をやってました。父が三代目とかの会社だったので、多分、僕に継がせたいみたいな思いもあったんだと思いますが、途中からは母と同じように、僕が将来を考えて勉強できる環境を作ってくれたと思います。親ガチャが大当たりしたって感じです」 「親ガチャが大当たり…」この言葉には石井さんの親への感謝の気持ちが込められてる。「父さんが倒産って一世一代のギャクを見せてくれたわけです 笑」と笑い飛ばす石井さん。その明るさが芸人・YouTuberとしての活躍の原動力かもしれない。
シドニー石井(石井航平)