一番ヤバいのは? 「J2→J3」降格危険度ランキング1位。もう絶望的? 得点の可能性すら感じないのは?
2024シーズンの明治安田J2リーグは第19節まで終了し、早くも折り返しを迎えている。今回は、リーグ前半戦を終えてJ3降格の危機に瀕しているクラブを「降格危険度」で査定し、ランキング形式で紹介する。(スタッツは6月13日時点のデータサイト『transfermarkt』とJリーグ公式記録を参照)
1位:ザスパクサツ群馬 現在の順位:20位 今季リーグ戦成績:19試合1勝6分12敗 現状リーグ最下位のザスパクサツ群馬が、残念ながらJ3降格の最有力候補だ。 今季の群馬はリーグ戦の勝利数がわずか1試合であり、チームは長いこと勝利の味を味わっていない。成績不振を受けてフロントは5月6日に大槻毅監督を解任し、ヘッドコーチの武藤覚氏が監督に昇格することを発表したが、それでも悪循環を断ち切れず今に至る。 現在の降格危機を生んだ最大の要因は、深刻な得点不足にあるだろう。リーグ戦で複数ゴールを奪うことに成功した試合は無く、データサイト『Footy Stats』によれば群馬の平均ゴール期待値(xG)は「0.85」となっている。 これはワースト2位栃木SC(0.95)、同3位愛媛FC(1.04)と比較しても、ぶっちぎりで低い数字だ。今の攻撃陣では到底J2残留など果たせるはずがなく、早急なアタッカーの補強、特にゴール前で決定的な仕事をする点取り屋の獲得が求められる。もっとシュートを打たなければ、もっと相手ゴールを脅かさなければ、いつまでも勝てないだろう。 唯一、ポジティブに捉えることができるのは、直近のリーグ戦3試合(全て引き分け)で地道に勝ち点を拾えていることだ。第19節栃木SC戦(1-1)では、後半途中に川上エドオジョン智慧がレッドカードで退場したが、10人でなんとか守り抜いた。栃木もリーグ19位と降格の危機に瀕しているチームであるため、群馬としてはライバルに勝ち点差を離されず、価値ある勝ち点1を積み上げた試合と言って良いのではないだろうか。 今季は第24節終了後に約3週間の中断期間が設定されている。そろそろ勝たなくてはならない。残留を争うライバルたちに差をつけるためには、この期間で群馬が何をやるか、何を変えられるかが重要だ。
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