ロッテ・藤岡裕大、右肩痛から復帰 3号2ラン含む2安打3打点「ここでプレーできるのは気持ちいい」 打線は猛爆10点&連敗5で阻止
(日本生命セ・パ交流戦、ロッテ10-0中日、2回戦、1勝1敗、15日、ゾゾマリン)頼れる男が帰ってきた!! ロッテは15日、「日本生命セ・パ交流戦」の中日2回戦(ZOZOマリン)に10―0で大勝。連敗を5で止め、吉井理人監督(59)は就任2年目で監督通算100勝に達した。連敗中は計8点しか奪えなかった打線が、ともに今季最多タイの16安打10得点。前日14日に右肩痛から1軍復帰した藤岡裕大内野手(30)が、五回に3号2ランを放つなど2安打3打点で火付け役となった。 鴎ファンからの大歓声を受け、お立ち台で勝利の余韻に浸った。14日に右肩痛から復帰した藤岡が、3号2ランを含む2安打3打点。いずれも今季最多タイの16安打10得点の打線を牽引し、連敗を5で止めた。 「やっぱりここ(ZOZOマリン)でプレーできるのは気持ちいいなと本当に思う。リハビリ期間は苦しかったですが、ここに戻ってくるという強い気持ちで過ごしていた」 窮地を救った。この日に先発予定だった佐々木が右上肢のコンディション不良で13日に出場選手登録を抹消。救援陣でつなぐブルペンデーとなった中で、藤岡が三回は投ゴロの間に先制点を挙げ(記録は投野選)、1-0の五回は2死一塁でメヒアの外角直球を捉えて右越えに2ラン。連敗中の5試合で計8得点しか奪えなかった打線に勢いをもたらした。 順風満帆ではない。藤岡は開幕直前の3月に左足首の捻挫、4月は左太もも裏の張り、5月は右肩痛で戦線を離脱。1カ月前は肩の痛みでバットを振ることさえできず「さすがにちょっと心が折れそうになった」。リハビリ期間中にチームは11連勝。4年目の小川が二塁手として頭角も現し「焦りはありました」と目を背けたくなることもあった。 それでも後輩たちの頑張る姿に「自分もひたむきな気持ちを大事にしないといけない」と初心を再確認。長打力を求めて肉体改造しすぎたことがけがにつながったと分析し、脂質や炭水化物を減らすなど食事改善も行い、新たな心境で1軍に戻ってきた。 これで就任2年目の吉井監督は監督通算100勝(95敗10分け)に到達。「本当に100勝を届けることができてよかった」と藤岡。記念の1勝をもらい指揮官は「選手、スタッフ、チームに関係するみんなの頑張りの積み重ねによって達成することができた」と感謝した。(森祥太郎)