裏金、物価高、女性活躍…市民の風向きに気をもむ各陣営 総選挙にらみ政党幹部も次々来鹿 鹿児島市議選告示 61人が立候補、女性は過去最多15人
初挑戦となる女性候補の一人は「女性の声が市政を変える」と訴える。繁華街の天文館で、連携する女性候補が合同で演説し「政治と生活は密着している」として教育や介護などの課題を買い物客に問いかけた。陣営の一人は「コロナ禍が明け、マスクを取って声を出し、市民と直接話ができる。新人はどれだけ人とつながれるかが大事だ」と気を引き締めた。 近く予想される総選挙をにらみ、政党幹部も次々と応援に駆けつけた。全国の注目を浴びる異例の地方選となる中、若手の無所属新人は「地盤も看板もない」として、天文館で第一声を上げた。「今の政治はおかしいと思いませんか。市民のための政治に変えたい」。前回37.32%で過去最低だった投票率にも触れ、「将来の子どもたちのためにも、ぜひ選挙に行ってください」と訴えた。 今年は1市5町の合併から20年の節目に当たる。市議の空白区となっている旧町から立候補した新人は、自宅兼選挙事務所前で出陣式を開き、「地域の声を市政に届けたい」と決意表明した。終日、旧町内に車を走らせて街頭演説し、「市民の熱い思いを受けて出馬した。地元に議員がいないのはおかしい」と支持を呼びかけた。
南日本新聞 | 鹿児島