一般道の青看板で「やけに高速仕様っぽい標識」があったのですが… 明らかに違う“文字フォント“
高速道路にある緑看板の「青色版」!?
あれ、なんかヘン――東京都内の一般道の案内標識に、どことなく違和感を覚えるものがありました。その最大の要因は、「文字のフォント」が違うことでした。 う~ん違和感… これが「角ばったゴシック体の」青色標識です 一般道路に設置されている、道路の到達地(方面)などを示した青地の案内標識は一般的に、丸みのあるゴシック体となっています。ところが、その標識は青色の板に、角ばったゴシック体が使われているのです。 こうした標識は都内にいくつかあり、東京都町田市内の国道16号(八王子バイパス)や、世田谷区の東名高速の側道などで見られます。なぜ、通常通り丸みのあるゴシック体が用いられないのでしょうか。 前出の八王子バイパスの例では、出口手前に設置されています。そのデザインはほぼ、高速道路の緑看板の「青色版」といった形です。ちなみに道路形状は交差点ではなく、高速道路の分岐と同じ構造になっています。 それもそのはず、八王子バイパスは2015(平成27)年10月まで一部有料でした。当時はNEXCO中日本が管理しており、案内標識も高速道路の仕様となっていたのです。ただ現在、八王子バイパスを管理するのは国土交通省 相武国道事務所です。移管後も角ばったゴシック体が使われている理由を尋ねましたが、経緯は不明とのことでした。 一般道における道路標識類は、国道では各地方整備局で制定される「土木工事標準設計図集」に、使用するフォントが明記されています。ここでは案内標識のフォントとして、丸ゴシック体の「ナール」が規定されています。 一方、NEXCO各社は独自の設計要領を有しており、標識には「ヒラギノ角ゴシック」を用いることが明記されています。前出した東名高速の側道で使われているものをNEXCO中日本に尋ねたところ、「NEXCOの設置する標識であるため、NEXCOの設計要領に基づいて制作している」とのことでした。
乗りものニュース編集部