「全力を尽くしたら、人生で報われることがある――」スペイン代表指揮官が最後に残した“グッとくる言葉”【コラム】
「ベテランと若手が目標に向けて共同作業を行なった」
優勝監督の記者会見だけに世界各国の記者からの質問が続く。明瞭なトーンで、どんな質問にも明確に答えていた指揮官だったが、言葉により力を込めた瞬間があった。それが「今回の優勝というのは社会に対する何か大事なメッセージになるものだろうか?」という質問に対してだった。 「これはサッカーだ。でもそこでの価値観は社会にも通じるものがある。この世代はいま大事な例をもたらしている。ベテランと若手が目標に向けて共同作業を行なった。結果だけではなく、そこまでのこのプロセスが大事なのだ。正直にやるべきことに向き合って、ハードに取り組んで、全力を尽くしたら、人生では報われることがあるのだと思うのだ」 「そしてサッカー選手は社会への具体例として、影響を及ぼすことができるものだ。社会が変わるかはわからない。でも若い世代の人たちが、この代表選手たちを見て、彼らがピッチで全力を尽くし、そのためにものすごい準備をして、戦い抜いたから何かを感じてほしい。なにか人生にもたらすものがあったはずだというのがメッセージではないだろうか」 グッとくるものがある。プロサッカー選手とは、トップアスリートとは、そのスキルやフィジカルがすごいから評価され、リスペクトされ、アイデンティティを共にするわけではないというのをこれ以上なく僕らに教えてくれている。 取材・文●中野吉之伴
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