ブライトンにとって大きすぎるジョアン・ペドロの存在 何でも出来る大型FWの実力「不在のゲームでは勝率が27%まで下がる」
前線には欠かせない存在
今夏の積極補強もあり、今のブライトンには優れたアタッカーが多く揃っている。ただ、ブライトンの攻撃を構築するうえで欠かせない存在がいる。 トップ下から最前線まで幅広い役割をこなすFWジョアン・ペドロだ。昨夏にワトフォードから加入したペドロは、ここまでブライトンで通算44戦22ゴールの数字を残している。188cmとサイズのある選手だが、足下の技術も柔らかく、プレイの引き出しが多い。2列目で三笘薫と連携を取る機会も多く、非常に器用な大型アタッカーだ。その実力はやや過小評価されているかもしれない。 『The Athletic』もペドロの重要性を説く。数字で見ると、ペドロは絶対欠かせない存在なのだ。 「昨夏に3000万ポンドの移籍金で加入して以来、ペドロがブライトンにとってどれほど重要な存在か。彼は44試合で22ゴールを挙げており、チームの得点源だ。しかもそのうち9点が決勝ゴールだ。ペドロが得点すれば、ブライトンの勝率は上昇する。同選手が得点したゲームでは、勝率75%を誇る。負けたのは僅か12.5%だ。ペドロ不在のゲームでは勝率も27%まで下がっている」 直近では前節のチェルシー戦をペドロは欠場していたが、チームは2-4で敗れている。ペドロに依存しすぎるわけにはいかないが、そこで同メディアが期待を寄せるのがリーズ・ユナイテッドから獲得したFWジョルジニオ・ルターだ。 ルターは前述のチェルシー戦で打点の高いヘディングから先制ゴールを奪っており、同メディアはルターがペドロの負担を軽減できるかに注目している。ヤンクバ・ミンテ、シモン・アディングラ、そして三笘などワイドな位置から仕掛けるウイングの選手はそれなりにピースが揃っているが、ペドロの役割をこなせる選手は限られている。 ルターが1年目から結果を出してくれれば、ブライトンの攻撃はかなり幅が広がる。ペドロへの依存度を減らすこともヒュルツェラー体制のテーマの1つとなりそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部