津軽三味線全国大会初級部門、徳島文理高1年堀金さん優勝 甲子園部門でも準優勝「若いファン増やしたい」
徳島文理高校(徳島市)1年の堀金瑚白さん(15)が、11月30日に大津市で開かれた「津軽三味線津軽民謡全国大会」(NPO法人日本伝承芸能舞台芸術振興会主催)の初級部門で優勝し、20歳以下の実力者が集う甲子園部門でも準優勝を果たした。大会初出場で好成績を収め、「さらに腕を磨き、津軽三味線の師範になりたい」と意気込んでいる。 【動画】女子ゴルフのプロテスト合格の都玲華選手(徳島市出身)「強くて愛されるゴルファーに」 なじみの練習場でナイスショット 全国の腕自慢が参加する国内最大級の大会。初級部門は年齢性別不問で他の大会を含めて入賞経験のない94人が出場し、甲子園部門は、プロや大会優勝経験者といった経歴を問わない20歳以下の20人で争った。 堀金さんは津軽じょんから節の曲弾きを初級部門で2分、甲子園部門では2分半に自分でアレンジ。堂々とした演奏で審査員から高い評価を受け、並み居る強豪を抑えた。特に甲子園部門は「度胸試しで参加したのに、好成績を収めることができて驚いた」と笑顔を浮かべる。 堀金さんは、小学4年時に祖母に連れられて長唄三味線を始めた。中学1年の頃に、ポップスを演奏する動画を見て津軽三味線に転向。今年6月から三絃(さんげん)小田島流家元の2代目小田島徳旺(※)さん=仙台市=に師事し、本格的に学び始めた。高松市で月1回稽古を受けるほか、平日2、3時間、休日は5、6時間の自主練習で腕を磨いている。練習と並行して大会の出場準備を進め、大会用の曲が完成したのは開催2週間前だった。 「演奏者の心境をストレートに表現できるのが津軽三味線の特徴」と魅力を語る堀金さん。「新たなジャンルの津軽三味線を生み出して、若い年代のファンを増やしたい」と意気込んでいる。 ※小田島徳旺さんの「旺」は「王」の部分が「玉」