【NBA】シャキール・オニールがビクター・ウェンバニャマに言及「ジャンプシュートを多用するようでは支配的な選手にはなれない」
意見はあれど才能には異議なし「彼は素晴らしい選手だ」
NBAレジェンドのシャキール・オニールがスポーツトークショー『パット・マカフィーショー』に出演し、スパーズのビクター・ウェンバニャマについての持論を展開した。 216cm147kgという体格を生かした豪快なプレーで90年代のNBAを席巻したオニールは、ウェンバニャマのジャンプショットを多用する現在のプレースタイルに疑問を呈している。彼の長期的な成功のためには、224cmという規格外の長身をバスケット付近でより効果的に使うべきだというのがオニールの考えだ。 キャリアを通してペイント内で圧倒的な優位性を示したオニールは、バスケットボールにおける真の優位性は、強力なインサイドプレーから生まれると強調。「ウェンビーは偉大な選手だが、ジャンプシュートを多用するようでは支配的な選手にはなれないと思う」と発言し、ウェンバニャマのシュートアプローチが彼が潜在的に備えている支配力を制限している可能性を示唆した。 レイカーズ時代に3連覇を含む通算4度のNBA優勝を誇り、オールスターに15回出場したスーパースターは、ウェンバニャマの224cmという並外れた高さは、ペイントの内側でもっと生かすべきだと説明した。「ジャンパーを打つことで、常に(コートの高い位置と低い位置を)アップダウンしている。もし彼が7フィート5の『インサイドプレーヤー』だったら、と思うんだ」 オニールがコートを支配していた90年代からバスケットボールのトレンドは大きく移り変わり、現在はウェンバニャマを筆頭に、ペイント以外のエリアでもプレーできるビッグマンが求められている。オニール自身もウェンバニャマの才能を認めており、「彼は素晴らしい選手だ。彼の成功を祈っているよ」とコメントした。 2023年のドラフト1巡目1位指名でスパーズに加入し、平均21.4得点、10.6リバウンド、3.9アシスト、3.6ブロックというスタッツを残したウェンバニャマは、新人王はもちろんのことながら、NBA史上初めて新人選手として(しかも最年少で)オールディフェンシブファーストチームに輝くなど、NBAの歴史上においても傑出した存在感を発揮している。そして多くの人々が、この怪物が将来的にどのような選手になっていくべきかについて議論を交わしている。 ちなみにスパーズを指揮するグレッグ・ポポビッチはフランスメディアのインタビューに対し、「3ポイントシュート、バランス、一貫性をテーマにしたワークアウトに時間をかけて取り組ませる」とコメントしており、オニールの考え方とは真逆の考え方で彼を育成している。
バスケット・カウント編集部