台南、3年連続でミシュラン「星」獲得ならず ネット上で物議/台湾
(台南中央社)飲食店の格付け本「ミシュランガイド」台湾4都市版の星獲得店が27日発表され、南部・台南市は評価の対象になって以来3年連続で、星を得た店がなかった。台南は「美食の都」とも呼ばれていることから、インターネット上では台南の「星なし」に対し、さまざまな意見が噴出している。 台南の旧市街地に住む男性は中央社の取材に対し、近隣はグルメの激戦区で、週末になると多くの人でごった返すのはもちろんのこと、平日も外に食べ物を買いに行くのに行列に並ばないといけないと明かす。もしかしたら台南の人はミシュランの加勢を必要としていないのかもしれないと話しつつ、行政院(内閣)直轄市として星獲得店がないのはやや顔向けができないと語った。 ネット掲示板「PTT」では、台南の星なしが大きな関心を集めた。「台南にはそんなもの(ミシュランガイド)で認められる必要なんて端からない。白人にオリエンタル料理が分かるものか」「台南人はもともとこんなタイヤメーカーなんて見向きもしていない」などと台南を擁護する意見の他、「台南が美食の都なんてでまかせだ」「簡単に言えば、台南で強いのは庶民的グルメで、レストランは大したことない」などと嘲笑するコメントもあった。 台湾4都市版は台南の他、台北、中部・台中、南部・高雄が対象。今年は三つ星に3軒、二つ星に5軒、一つ星に41軒が選ばれた。 (張栄祥/編集:名切千絵)