【アジアに注目】観光地としての存在感が高まる「ベトナム」(解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト)
※本稿は、チーフリサーチストラテジスト・石井康之氏(三井住友DSアセットマネジメント株式会社)による寄稿です。
【ポイント1】ベトナムが19部門の「ワールド・トラベル・アワード」を受賞
■ベトナム国家観光局は12月7日、「ワールド・トラベル・アワード2023」において、ベトナム観光が19部門で世界有数のアワードを受賞したことを公表しました。 ■「ワールド・トラベル・アワード」は1993年に創設され、旅行・観光・ホスピタリティー分野の優れたサービスを主要部門別に表彰する、世界の旅行・観光業界で最も栄誉あるプログラムとして知られています。 ■この中で、ベトナムは「ワールド・リーディング(WL)・ヘリテージ・デスティネーション(ベトナム)」や「WL・リーディング・シティ・ブレイク・デスティネーション(ハノイ)」など多くのアワードを受賞しました。 ■ベトナムは8つの世界遺産があるほか、リゾート開発も進んでおり、観光地としての存在感が高まっています。
【ポイント2】ベトナムの外国人訪問者数は顕著な回復傾向
■ベトナム国家観光局の発表によると、11月の外国人訪問者数は前月比+10.9%の123万人で、前年同月比では2.1倍となりました。2023年の1~11月の外国人訪問者数は1,123万人となり、前年同期比では3.8倍に急増しました。 ■2023年1~11月の外国人訪問者数を国・地域別にみると、1位韓国322万人、2位中国151万人、3位台湾76万人、4位米国66万人、5位日本53万人となっており、韓国が全体の約3割を占めています。 ■コロナ禍の収束に伴う入国制限の緩和を受け、ベトナムへの出張者や観光客の訪問者数が顕著に戻り始めています。GDPに占める観光産業のウエイトが大きいベトナムは(9%、2019年時点)、インバウンドの回復が経済成⻑を後押ししそうです。 (2023年12月13日) 石井 康之 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフリサーチストラテジスト ※上記の見通しは当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。今後、予告なく変更する場合があります。 ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【アジアに注目】観光地としての存在感が高まる「ベトナム」(解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト)』を参照)。
石井 康之,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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