次の車は「テスラ」を考えています。税金が「5年間」ほとんどかからないと聞いたのですが、本当ですか?「ガソリン車」と比べていくら安くなるでしょうか?
自動車の乗り換えの際に、電気自動車が選択肢に入るようになってきました。特に、「テスラ」は電気自動車の中でも知名度が高く、憧れている人も多いのではないでしょうか? テスラの電気自動車は最低価格でも500万円を超える購入価格となっていますが、税金を抑えられるためガソリン車と比べてお得になる部分もあります。 そこで本記事では、電気自動車とガソリン車を税金面で比較し、いくら安くなるのかについて解説していきます。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
自動車に関わる税金
自動車にかかる税金には環境性能割、自動車税、自動車重量税があります。まず、環境性能割は自動車の購入時にかかる税金です。自動車の燃費性能や総重量などによって税率が異なります。 次に、自動車税はその年の4月1日に自動車を所有していると支払うことになる税金で、毎年1度納める必要があります。税率は自動車の総排気量や用途などによって決まり、納期限は毎年5月末日までです。 最後に自動車重量税は新車登録や車検の際に納める税金です。
電気自動車の税金優遇措置
自動車には前記の税金がかかりますが、電気自動車を含めた環境に配慮した自動車については税金の優遇措置があります。それが「グリーン化特例」と「エコカー減税」です。 グリーン化特例は自動車税に対する優遇措置で、新車登録をした翌年度の自動車税が軽減されます。国の制度としては新車登録をした翌年度の1年間のみが対象です。しかし、東京都の場合は「ZEV導入促進税制」という制度があります。令和7年度までに新車登録をした場合、新車登録をした年の月割分と翌年度から5年間の課税が免除される仕組みです。 エコカー減税は、自動車重量税に対する税制優遇措置です。電気自動車といったエコカーの場合は自動車重量税が免税となります。
電気自動車を購入してから5年間にかかる税金
東京都在住の人がテスラのモデル3を購入し、購入した年から5年間の税金について考えます。新車登録時にかかるのは環境性能割です。しかし、環境性能割は電気自動車を購入する際は免税となります。そのため、環境性能割はかかりません。 次に自動車税は電気自動車の場合2万5000円がかかりますが、新車登録の翌年度は75%減免されます。そのため、自動車税の納税額は6250円です。2年目以降は2万5000円がかかります。また、東京都の場合は5年間免除されるので自動車税も5年間はかからないことになります。 最後に自動車重量税はエコカー減税が適用されるので、新車登録時と初回車検時に非課税となります。そのため、自動車税もかかりません。 これらのことから東京都在住の人がテスラを購入した場合は、5年間は自動車に関わる税金がかからないことがわかります。それだけでなく、テスラの電気自動車は「CEV補助金」の対象となっているので、購入時に65万円が交付されます。テスラのモデル3の購入価格は531万3000円ですが、補助金を利用すると実際の購入価格は466万3000円です。