徳川美術館「復古やまと絵」開催、古典美の世界を紹介する/愛知
徳川美術館(名古屋市東区)では、秋季特別展「復古やまと絵 新たなる王朝美の世界-とつ言・一けい・為恭・清-」を開催。江戸時代後期から幕末にかけて活躍した、「復古やまと絵派」と呼ばれる画家たちの作品を展示する。期間は10月4日~11月9日、入館料一般1200円、高・大学生700円、小・中学生500円。 平安・鎌倉時の「やまと絵」を理想とし、日本古来の美を追求した画家たち。彼らは「復古やまと絵派」と呼ばれ、清雅なる古典美の世界を表現してきた。中でも、田中とつ言・浮田一けい・冷泉為恭・渡辺清はその中核をなす。同展では、復古やまと絵派の名品を一同に会し、古典研究に裏付けられた新たなる王朝世界の美しさを紹介する。 展示される作品は、浮田一けい作の「源氏物語賢木図」や、田中訥言の「十二ヶ月図屏風」など、国内において重要な美術的価値を持つ作品ばかり。近代日本画の礎にもなった彼らの作品を鑑賞し、江戸時代の美を体感してみてはいかがだろうか。