目の付け所がシャープでしょ!? 世界最大のEMSグループが次世代EVミニバン、モデルDを初公開!
日本ではシャープの親会社として知られる『Foxconn(フォックスコン)』(中国での商号は鴻海(ホンハイ))は、アップルiPhoneにマザーボードやコネクタを始めとした各種パーツを提供しているEMS(電子機器受諾生産)の世界最大のグループだ。そのフォックスコンが新型EVミニバン、モデルDを世界初公開した。 モデルDは、2021年のモデルEセダン、2022年のモデルBコンパクトクロスオーバーに続き、ピニンファリーナと共同で設計されたフォックストロンブランドの3番目のコンセプトカーだ。 LMUV(ライフスタイル多目的ユーティリティビークル)と説明されているモデルDは、SUVとMPVの特徴を融合したというが、本質的にはミニバンだ。両端にハイテクLED照明を装備し、シャープな表面仕上げは、最近のシュコダ社のモデルを彷彿させる。 かなり大きいサイズにもかかわらず、Sダクトとエアカーテンのおかげで、Cd値0.23という抗力係数を実現している。ボディサイズは、全長5,195 mm(204.5インチ)全幅1,995 mm (78.5インチ)、全高1,785 mm(70.3インチ)で、トヨタ シエナよりわずかに大きい。 車内には、2+2+3 レイアウトの7人乗りシートがあり、当然ながら2列目にはキャプテンシートがある。ダッシュボードには、デジタルインストルメントクラスターと超ワイドインフォテインメントタッチスクリーンがあり、シートバックには2つのディスプレイがある。また、iPhoneの主要部品メーカーの一つらしく、後部アームレストに充電ドックが巧みに組み込まれているのが特徴的だ。 ピニンファリーナの最高クリエイティブ責任者フェリックス・キルベルトゥス氏は、「なめらかで空気力学的な外観を犠牲にすることなく、車内スペースを最大化することを目指している」と語った。同氏はモデルDを「従来のSUVからの大幅な進化」と表現したが、これはデザイナーの言葉で言えば「より広く、それでも見栄えが良い」という意味だろう。 量産型では、ZFシャーシモジュールが開発した、新しいプラットフォームを採用しており、800Vアーキテクチャーと未特定数の電動モーターを誇っている。100~120kWhの容量を持つと予想されるリン酸鉄リチウム電池は、WLTP走行距離が約660km(410マイル)になるはずで、地上高を15~25mm(0.6~1インチ)の範囲で調整するアクティブサスペンションが装備されている。 モデルDは2年以内に生産開始される可能性があるが、おそらく他の自動車メーカーのバッジを付けることになるという。また今後は、モデルCクロスオーバー、モデルVピックアップ、モデルT / モデルUバスなどのEVモデルも計画されている。
APOLLO