京都翔英の塩貝投手

＜高校野球　練習試合：京都翔英5－3紀北工＞◇22日◇第1試合◇京都翔英グラウンド 　京都翔英の最速147キロ右腕・塩貝迅平投手（3年）が夏の活躍を誓った。 　この日は同校練習場で、紀北工（和歌山）との練習試合で阪神などNPBスカウトの前で最速142キロをマークし、2回無失点3奪三振と好投した。 　角度のある直球と変化球、ほかにも抜群の制球力やフィールディングが持ち味。今春は右肘のケガ明けのため未登板だった。現在は復帰し、練習試合では右肘にサポーターを装着した上で、「7割の力で」と登板を重ねる。ここまで広陵（広島）や広島新庄など強豪校相手に5試合で計5回無失点で無安打を継続中だ。 　「僕はどんなときでも、真ん中に投げられますし、この力感で自分が思っていた以上にできています。三振を取りにいくと力むので、内野ゴロを打たせるように心がけています」 　前田雅大監督（32）は「夏勝つためには、塩貝が必要。制球力もあって、マウンド上での立ち振る舞いもよくて、丁寧に投げている」と信頼する。 　この日の登板後、組み合わせ抽選会に出席し、7月9日に京都先端科学大付との初戦が決まった。「夏のマウンドは去年も経験している。大会でヒットは出るかもしれないですけど、焦らずに全力で抑えたい」と気合を入れた。【中島麗】 　◆塩貝迅平（しおがい・じんぺい）2006年（平18）11月10日生まれ、京都府長岡京市出身。市立第三小時代は長岡京サンダーズでプレー。市立第二中時代は向日市野球スポーツ少年団でプレー。京都翔英では2年夏に背番号20でベンチ入り。2年秋に背番号1。右投げ右打ち。身長180センチ、78キロ。目標の投手はオリックス山下舜平大。