来年1月13日まで「棚田のあかり」 鴨川(千葉県)
日本の原風景を残し、東京に一番近い棚田として知られる鴨川市の大山千枚田を、1万個のLEDライトで彩る「棚田のあかり」が、スタートした。街角のイルミネーションとは一味違う趣を、足を運んだ見物客らが楽しんでいる。来年1月13日まで。 農林水産省の「日本の棚田百選」や「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」、「ちば眺望100景」に選ばれ、地域の文化遺産でもある大山千枚田を、幻想的に仕立てるイベント。2006年12月に、たいまつをともして初開催して以来、安房地域を代表する冬の風物詩の一つとして定着している。 NPO法人大山千枚田保存会、市内の観光、商工、宿泊関係団体で組織する実行委員会が主催。14年からは、秋から冬にかけての観光目玉として、自動で点灯する太陽光発電のLEDライトを使用して、年明けまでのロングランで催している。 日没前の午後5時ごろから、あぜ道にセットしたLEDライトが次々と点灯し、緩やかな弧を描く光の帯が浮上。15分間隔で、オレンジ―ブルー―グリーン―パープルの4色に変化し、棚田を彩っている。 夜の帳(とばり)が下りた棚田には、観光客や市民らが次々と訪れ、「変色するライトが、大小の棚田のあぜを縁取り幻想的」「天気の良い日は、瞬く星に手が届きそうな美しい夜空とのコラボもすてきで、このイベントを楽しみにしています」などと話していた。 問い合わせは、大山千枚田保存会(04・7099・9050)へ。 各色のLEDライトがつくり出す棚田の夜景を、房日新聞公式ユーチューブで公開している。