食べ比べに長蛇の列 すしのまちとやまデー ますずし30分完売
富山市のイベント「すしのまちとやまデー」は1日、富山駅で開かれ、地元名産品を求める大勢の人でにぎわった。県内外のますずしファンが食べ比べセットを求めて長蛇の列をつくり、用意された限定600セットは約30分で完売する人気ぶり。3日に行われる富山マラソン2024(富山新聞社後援)を前にすしをデザインしたラッピングトラムの運行も始まり、すしが街中に広がった。 【写真】運行が始まったすしのラッピングトラム 「こんなに並ぶのは想定外。ますずしを買うために大阪や金沢から来たという人もいた。注目度が高くてうれしい」。富山市観光政策課の柏木克仁課長が満足げな表情でこう話した。 食べ比べセットは、富山ます寿し協同組合に加盟する市内12店舗が参加し、8分の1切れ4店舗分(4切れ)のセットを千円で提供した。 正午の販売開始ながら、午前8時半に列ができ始めた。先頭についた富山市の主婦澤井律子さん(68)は「小さい時から好きな店があるが、自分の舌が間違いないか確かめたい。孫はどの味が好きか聞くのが楽しみ」と購入を心待ちにした。 正午時点で約330人が並び、「並んでも買えないかもしれません」と説明された上で待つ人の姿も少なくなかった。約3時間待ってセットを手にした富山市の主婦宮崎よしえさん(48)は「食べているところをSNSで発信する。ますずしを広く知ってもらいたい」と笑顔を見せた。 ●ラッピングトラム運行 にぎりずしやますずしがデザインされたラッピングトラムは市民や観光客の関心を引き付け、「すしのまちとやま」の認知度アップに一役買った。30日まで運行される。ガラス製のすしの根付が入ったカプセルトイ(ガチャガチャ)も人気を集めた。富山ます寿し協同組合の大郷磨理事長は「今がチャンス。この機会にどんどんPRできればいい」と期待を寄せた。