埼玉初!脱毛、皮膚の変化をケアする“アピアランス用品”購入を支援 市が上限1万円で補助へ がん以外の疾病、けがで外見に変化が生じた市民をサポート ウイッグ、人工皮膚、人工乳房も対象
埼玉県志木市は28日、がん以外の疾病やけがなどで脱毛や皮膚などに変化が生じ、医療用ウイッグや人工皮膚などのアピアランス用品を購入した市民に対して、1万円を上限に購入額の2分の1を補助する制度を導入することを決めた、と発表した。2024年度一般会計補正予算に補助費計50万円を盛り込み、9月議会に提案。可決されれば、10月から施行する。 女性用コンドームなど展示 埼玉初のユースクリニック、ウエルシアで開催 若者100人が性相談
市によると、がん患者が対象のウイッグなどの購入費を補助するアピアランス支援事業は県が24年度から導入しているが、県内市町村ががん患者以外の疾病やけがを理由にしたアピアランス用品の購入費を補助するのは初という。 補助対象は、がん以外の疾病とけがなどにより、24年4月1日以降に購入した医療用ウイッグや人工乳房、人工皮膚などのアピアランス用品。 1人1回で1万円を上限に対象品の2分の1を補助する。希望者は申し出書と購入品名や金額、購入日などが分かる書類を申請窓口に提出する。 県は本年度からがん患者を対象に最大5千円のアピアランス用品の購入補助事業を導入。これに伴い、市はがん患者以外の疾病やけがで、外見の変化が生じている市民も助成することを決めた。本年度はがん患者35件、がん患者以外の補助金対象者15件を見込んでいる。 市健康政策課は「疾病からの社会復帰や外出する際の精神的な負担を軽減する一助になれば」と話している。
問い合わせは、同課(電話048・473・1111)へ。