2年連続“旧ジャニーズが出ない”紅白歌合戦。ファンは「出なくてもいい番組」だと思っていた
旧ジャニーズと紅白との歴史。20年には7組が出場
ここで、旧ジャニーズと紅白との歴史にさらっと触れておきたい。 旧ジャニーズ事務所所属のタレントが初めて紅白に出場したのは実に60年近く前、1965年の初代ジャニーズの出場が初となる。 その後、フォーリーブス、郷ひろみ、田原俊彦、近藤真彦、少年隊、光GENJIなど人気者の出場は続き、79年から一昨年までは44年連続して誰かしらが出場していたわけだが、出場組数自体は決して多いわけではなく、出番もトップバッターなど前半を担当することが多かった。 94年からはSMAPとTOKIOの2組のみの出演が00年代まで長く続く。言うまでもなくKinKi KidsやKAT-TUNなど大ヒット曲を送り出すグループもその間にデビューしているが、紅白に関してはこの2組が出場し、むしろ控えめな印象すら受ける。 流れが変わった感があるのが09年の嵐の初出場の年だろうか。上記2組に加え、嵐、そしてNYC boysの4組が出場、そこから出場枠が増え始め、20年には白組出場歌手の実に3分の1を占める7組が出場した。 そこからの、「ゼロ」である。しかし、それを嘆くファンはそこまで多くない。もはや、熱心なジャニーズファンにとっての大晦日には紅白はすでにどうでもいいコンテンツになりつつあったのかもしれない。
“紅白以外のコンテンツ”でファンは年末を楽しんでいる
これも詳細は説明不要かと思うが、大晦日の夜には、すっかり恒例となっていた多数の所属タレントが出演し、フジテレビで一部生中継もされた『ジャニーズカウントダウンコンサート』、通称“カウコン”が開催されていた。 ジュニアも含め、多数のグループ、タレントが東京ドームの大きなステージをド派手に埋め尽くし、豪華メドレーやグループの垣根を越えたコラボなど、ある意味年またぎの空気にふさわしい豪華な雰囲気を醸し出していた。 また、カウコンと並行し、京セラドームなどで独自にコンサートを行うグループも存在(カウコンと中継を結んだりも)するなど、紅白はいろいろあるコンテンツのうちのひとつ、ファンにとってはすでに紅白以外のコンテンツでも年末を楽しめる土壌はつくられていた。 もちろん、このカウコンも一連の騒動を境に開催は休止中のままである。いっぽうで、昨年末は、複数のグループが生配信を実施、ファンたちはそれぞれの推しグループの配信とともに年を越すことができた。 今年も年末年始にコンサートを開催するグループは発表されており、配信も発表されるかもしれない。