【中日】大野雄大「危機感すごくある」沢村賞調整で復活にらむ 全力投球調整でエース復権へ
中日大野雄大投手(36)が、沢村賞調整を復活させた。 23年4月に左肘手術を受け、今季を9試合で2勝6敗、防御率4・87でフィニッシュ。2年連続で規定投球回を割り、6年ぶりに防御率3点台を上回った。 11月中旬に異例のブルペン投球を実施。12月もキャッチボールも含めて全力での投球練習を続けている。エース復権へ導入したのが19年オフの調整法。「その翌年は沢村賞だった。19年も11月20日ぐらいまで野球をやってて。今回もそのような形が取れたらいいですよね」。19年11月は侍ジャパンの一員としてプレミア12に出場し、そのまま調整を続けた。新型コロナ禍で開幕は遅れたが、20試合で11勝6敗、防御率1・82。2年連続最優秀防御率、最多奪三振の2冠に加え、沢村賞に選出された。 来季の契約は、2年連続の不振で1億8000万円ダウンの1億2000万円で更改(推定)。「危機感がすごくある。この2年の成績を考えると危機感が出るのは当たり前」。ドラフトでは1位・金丸夢斗投手(21=関大)ら2人の即戦力左腕が入団し、先発候補の助っ人左腕カイル・マラー投手(27=アスレチックス)も獲得。危機感を覚えるのも無理はない。 来年1月の沖縄自主トレで、ブルペン投球を本格化。2月1日のブルペン入りをにらむ。「今季は納得した球が投げられた試合が2試合ぐらいだった。そこが継続できれば結果はついてくる。4月から10月まで、その状態を続けることを目指してやっていきたい」。肘の不安も払拭し、来季こそ竜投の柱になる。【伊東大介】