ひどい元部長、会社の現金で“競馬”…100回以上にわたり、計1億円超を横領か 会社が告訴状を提出 長く経理を担当し、取締役まで兼務していた男…今は無職に
埼玉県警捜査2課と浦和署は5日、業務上横領の疑いで、さいたま市浦和区のビル総合清掃会社元取締役兼経理部長の無職の男(72)=新座市野火止6丁目=を逮捕した。県警は1億円以上の余罪があるとみて捜査する。 勤務態度が問題、解雇予告された経理女が転職…金庫見ると855万円消えていた
逮捕容疑は2018年1月、インターネットバンキングを利用し、2回にわたり自身が預金管理などを行っていた「日本美装」(さいたま市浦和区)の口座から関連会社の口座に現金計400万円を送金し、同市内の金融機関で計200万円を引き出し横領した疑い。「間違いない。競馬に使ってしまった」などと容疑を認めてるという。 同課によると、男は10年に同社に経理部長として入社し、長く経理業務に従事していた。22年6月、同社の関係者らが男に関連会社の通帳提出を求めたところ、横領の疑いが浮上。同社は今年6月、18年1月から22年6月までの間、100回以上にわたり約1億1千万円を横領していたとして、同署に告訴状を提出していた。 県警は、男が同様の手口で犯行を繰り返し、1億円以上を横領していたとみて余罪を調べている。