阪神・藤川球児監督、新助っ人野手はサブ「主軸で出るような選手は獲らない」 右京が正左翼筆頭
あくまでも、助っ人はプラスアルファ-。阪神・藤川球児監督(44)が16日、前川右京外野手(21)を来季の正左翼手筆頭候補に置いていることを明言した。新外国人野手の獲得を目指しているが、若虎の成長を妨げることはしない。競争力を高めて、チーム力の底上げを図る。 【写真】阪神の新外国人・アルナエスの肩に手を回して話しかける藤川監督 新外国人選手にポジションは用意しない。阪神には成長著しい若手がいる。藤川監督は現有戦力の底上げを基本線に考えていることを明かした。 「前川も数字を残したいと大きく高らかに宣言してくれている。ああいう風な自信のあるコメントを聞くと、そこにかぶせて誰かを置こうとは私は思わない」 前川は今季、116試合の出場で打率・269、4本塁打、42打点と飛躍。11月30日の契約更改交渉では年俸3200万円でサインし、球団の高卒4年目野手として最高額を勝ち取った。オフのイベントなどでは「全部の数字を上げたい」と宣言。その意気込みは指揮官の耳に届いている。 だから、新外国人野手は〝サブ〟でいい。「主軸で出るような選手は獲らないです。左翼、三塁、一塁を守れるような選手。日本人にないタイプというところを探しています。その上で、フルで出さなきゃいけないという条件がつかない選手」。外野陣には前川以外に井上、小野寺、豊田ら有望株は多くいる。 「これ(新助っ人野手の情報)をお伝えするということは日本人選手は全く余裕のあるオフは過ごせないということ。それだけ刺激は入れます」 前川らを常に競争の渦中に置く。将来を見据えたチーム作りで、虎に黄金期をもたらしていく。(原田遼太郎)