【ラグビー】関西2位の京産大が4年連続ベスト4進出 大東大に大勝 準決勝は早大と対戦
<ラグビー全国大学選手権:京産大59-12大東大>◇準々決勝◇22日◇三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場 関西2位の京産大が大東大に大勝で4年連続ベスト4進出を決めた。来年1月2日の準決勝(国立競技場)は早大と対戦する。 縦へ前へ、赤に紫紺の横縞のジャージーが、力強く突進を続けた。前半10分にFWが圧力をかけての展開からFW石橋チューカ(2年=報徳学園)が先制トライを決めると止まらない。前半だけで6トライ。控え選手も全員使った後半こそ失点したが、計9トライで59得点。力強く準決勝の舞台に駒を進めた。 広瀬佳司監督(51)は「アタックもディフェンスも前に出てプレッシャーをかけ続け、いいプレーをしてくれたと思う」と評価した。圧巻はセットプレー。スクラム、ラインアウトすべてでゲームを支配。FWが前に出て崩し、バックスがスコアする。広瀬監督が言う「京産らしいラグビー」を展開した。 共同主将のFWソロモネ・フナキ(4年=目黒学院)は「この2週間、モールの練習ばかりしてきた」と言う。4連覇をかけた関西リーグ最終戦、天理大との大一番は武器のFW戦で完敗し、試合も完敗した。全国大会を見据え、チームがしっかりした指針を持って取り組んできた成果がスコアにつながった。 それでもFB辻野隼大共同主将(4年=京都成章)は「メンバーが代わった後半はミスが出てしまった。反省しないといけない」と厳しい表情を崩さない。悲願の「4強の壁」突破へ、次に立ちはだかる早大の強固な壁を打ち破るには、少しのミスも許されない。 辻野は「今日は前半のDFがよかった。これを継続して早稲田さんに見せたい」と言い、「対抗戦の1位校が相手なんで。自分たちはチャレンジするだけです」。 新年を迎えての国立決戦。大きな手ごたえと反省を胸に年を越す。