仏ロクシタン、ガイガー会長が非公開化案の提示に近づく-関係者
(ブルームバーグ): フランスの化粧品メーカー、ロクシタン・インターナショナルのオーナーで資産家のレイノルド・ガイガー会長が同社を非公開化する案の提示に近づいており、企業評価は債務を含め約65億ユーロ(1兆1000億円)に達する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
ガイガー会長は未保有のロクシタン株を1株33-34香港ドルで買い取る案を29日にも示すことを検討している。同関係者が非公開協議を理由に匿名で語った。ブラックストーンのタクティカル・オポチュニティーズ・ファンドがゴールドマン・サックス・グループの資産運用部門と共に資金面で支援する方向という。
関係者によれば、ブラックストーンとゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)は合わせて約16億ユーロを提供するとみられる。
取引所への提出資料によると、ガイガー会長が実質的に管理する投資ビークルが既にロクシタン株の7割強を所有している。
関係者によれば、協議は進行中で、まだ最終決定に至っておらず、価格や時期などが変更される可能性もある。
ロクシタンの担当者にコメントを求めたが、すぐに回答はなかった。ブラックストーンとゴールドマン・サックスはコメントを控えた。
原題:Billionaire Geiger Is Said to Near $7 Billion L’Occitane Buyout(抜粋)
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Manuel Baigorri, Dong Cao