岸田首相、退陣へ…街の声「なぜお盆に表明」「税収を上げ、結局何したかったのか」「海外へ資金援助が多く、世間は納得していない」「もう少し続けて」 自民県連会長「悩んでいたのでは」
所沢市に帰省中の主婦(50)は「株価の乱高下や物価高で大変な時代によく頑張っているな、大変だなと思っていた。やってくれただけでありがたいという感じ。もう少し続けてもよいのでは」と首相続投に一定の理解を示した。 次期首相については「閉塞(へいそく)感を打破し、前向きになるメッセージを世界に発信できる人」「野党の意見を取り入れ、世界と未来を見据えた政治改革ができる人」「年金問題など課題に目を向け、活動していることが国民に伝わる人」といった意見が聞かれた。 ■熟慮の上での決断/大野元裕知事 突然の一報で私自身も驚いているが、不出馬の表明は、熟慮の上での決断と感じている。総理の在任期間中、新型コロナの5類への移行や、賃上げの実現に向けた環境整備、子ども子育て政策などに実績を残されてきた。他方で、政治と金の問題が出てきており、政治の信頼を取り戻していくことが重要な課題となっている。来たる自民党総裁選挙は、政党の組織内の選挙であり、知事としてコメントする立場にはないが、自民党総裁は総理大臣の選出に直結する可能性が高いと理解しているので、最もふさわしい方を選んでいただくことを期待している。
■充実した論戦希望/柴山昌彦・自民党県連会長 岸田総裁が総裁選に出馬しないと表明され、会見も行ったと承知している。自民党が変わるためには総裁選に出馬しないことが第一歩とコメントしたと伺っている。大変重い決断と受け止めている。先月の憲法改正に関するコメントなどで総裁選への意欲を示したと捉えていたが、やはり内閣支持率の低迷などでご自分で悩んでいたのではないかと思われる。改革への道筋は一筋縄では行かないと思うが、候補者には充実した論戦を国民の皆さんの前で展開していただけるよう強く希望する。