中日 "強打の三塁手"は流出してしまうのか FA戦線で注目集める30歳内野手の「去就判断」
今オフのFA有資格者が権利を行使するための手続き期間が11月5日からスタート。13日の締め切り期限までに何人の選手がFA宣言を行うか、注目を集めている。 【動画】中日・高橋周平が節目の1000試合出場を達成したシーン まず今年は「捕手FA」ともいわれており、ソフトバンク・甲斐拓也、巨人・大城卓三、中日・木下拓哉、阪神・坂本誠志郎といずれも主戦級の捕手が一斉にFAイヤーとなっていることで各選手の去就判断、大シャッフルなるかが、話題を集める。 さらに、ひそかに注目となっているのは3年連続最下位に沈む中日だ。強打の三塁手として知られる高橋周平もFAイヤーとなっている。 高橋周は今季キャンプ2軍スタートながら、オープン戦で存在感を示し、ヤクルトとの開幕戦に「3番・三塁」でスタメン出場。同試合ではいきなり2本の適時打をマークし、ファンを沸かせた。 開幕後も好調な打撃で一時は首位に立ったチームを盛り立てていたが、4月中に右脚の故障で登録抹消。その後、6月中旬に再登録されてからも7月は打率「.325」と存在感を示した。 今季は60試合に出場、打率「.260」、2本塁打、16打点。 神奈川出身の高橋は日本一に輝いたDeNAが獲得調査を進めていると報じられている。 今シーズン3位からの26年ぶり日本一を達成したチームでは、正三塁手の宮崎敏郎がコンディション面の不安を抱えており、休養をはさみながらの出場が増えてきた。 昨年6季ぶりの首位打者に輝いた宮崎も来季は37歳シーズンを迎える。たくみなバットコントロールで知られる強打者を支える意味でも守備も手堅い高橋を獲得するのは、チームにとってもプラスとなりそうだ。 高橋にとっても30歳となり、これからがプレーヤーとしてさらに円熟味を増す時期。技術を追求する意味でも、強力マシンガン打線に加わることで新たな景色が広がるかもしれない。 背番号3の決断に注目が高まる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]