<花開く春・20センバツ国士舘>選手紹介/5 黒沢孟朗一塁手(2年) 打の主軸、狙うは本塁打 /東京
<第92回選抜高校野球> 足を折り曲げて低く構える独特のフォームから鋭い打球を放つ。決して恵まれた体格ではない。それでも、1年生の秋の都大会以降は、主に4番打者として打線を引っ張る。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 左足首にはプレートが入っている。1年生の冬、体育の授業で脱臼骨折と靱帯(じんたい)損傷の大けがをした部位を治療したためだ。全治3カ月。昨年春のセンバツはかろうじて出場できたが、結果を残せなかった。「次こそ甲子園で本塁打を」と必死の形相で練習に励む。 目下の課題は、さらに打撃を力強くするための体重増加だ。朝食は食パン4枚と卵4個を平らげ、授業の合間には自前のおにぎりを食べるのが日課だ。一方で、あまり得意ではないという守備も練習を積み重ね「入学時から比べたら成長しました」と笑う。 野球に打ち込める環境にひかれ、石川県から野球留学している。ともに上京した父との2人暮らしだ。「打撃フォーム改善にもつながる」と、父とゴルフの打ちっ放しに興じることも。自宅では気分転換にと、お笑いの動画や音楽に没頭する。【川村咲平】=随時掲載 ……………………………………………………………………………………………………… 「甲子園でぶち込みます」。168センチ72キロ、右投げ左打ち 〔都内版〕