兵庫・たつの市の女児刺傷事件、別の女児殺害事件の受刑者男を容疑で逮捕へ…加古川市の女児刺殺関与も示唆
兵庫県たつの市で２００６年、９歳だった小学４年の女児が刃物で刺されて重傷を負った事件で、別の女児殺害事件で無期懲役判決を受けた受刑者の男（４５）が、兵庫県警の任意の聴取に関与を認める供述をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は近く男を殺人未遂容疑で逮捕する方針。 【表】一目でわかる…わいせつ目的を隠して接近する「グルーミング」の典型例
男は、同県加古川市で０７年、小学２年鵜瀬柚希（うのせゆずき）さん（当時７歳）が刺殺された事件への関与も示唆しており、県警は関連を慎重に調べる。
たつの市の事件は０６年９月２８日、塾から帰宅中の小学４年女児が路上で胸などを刃物で刺されて重傷を負った。
加古川市の事件は０７年１０月１６日、鵜瀬さんの自宅近くで発生。近くの公園から帰宅した際、自宅裏に自転車を止めて玄関に向かう路地で、何者かに胸などを刃物で刺されて殺害された。県警はこれまでに延べ５万人を超える捜査員を動員し、今年１０月に未解決のまま発生から１７年を迎えていた。
男は同県姫路市での女子中学生に対する殺人未遂事件で服役中だった１８年、岡山県津山市の住宅で０４年に小学３年の女児を殺害したとして、殺人容疑で逮捕され、その後、無期懲役判決が確定した。
男が女児に危害を加える事件を繰り返していた上、子どもの頃から加古川市に住んでいたことから、兵庫県警はたつの市と加古川市の事件への関与についても慎重に捜査していた。
