東海大高輪台、攻守一体のサッカーで前回王者の修徳を撃破
令和6年度関東高校サッカー大会東京予選1回戦が14日、都内3つの会場で開催され、駒沢第二球技場で4試合が行われた。 【フォトギャラリー】修徳vs東海大高輪台 第1試合では東海大高輪台と修徳が対戦。試合は中盤での激しい奪い合い。骨のきしむ音が聞こえる肉弾戦となった。 均衡が破れたのは前半17分。強く素早いプレスで主導権を握ろうとする東海大高輪台は、カウンターから右サイドをあがると、MF10沖西堅成(3年)の斜めのクロスにFW9水島健斗が押しこんで先制。その後も修徳の攻撃の起点となるサイドからのクロスを封じ、さらにルーズボールに素早く反応し、ボールを渡さなかった。 後半に向け、修徳はセカンドボール回収の徹底を指示。これが功を奏した。 後半5分、修徳FW13齊藤太郎(3年)、MF10豊田海晟(3年)、FW19 星野昴(3年)が立て続けにシュート。相手のブロックに阻まれたものの、チャンスの質はあがった。修徳は後半13分、MF10豊田からパスを受けたMF6髙島陸(3年)がシュート。これを東海大高輪台GK1山本桐真(3年)が防ごうとしたが、最後はMF8東山輝瑠(2年)が押しこみ、同点に追いつく。その後も攻勢を強めたが、前後半1‐1で終わり、試合は延長戦となった。 双方、攻め合うなか、迎えた延長後半3分。東海大高輪台はMF7川上空(3年)の斜めのパスに走りこんだ途中起用のMF11山本風雅(3年)が決め、追加点をあげ、リードした。 残り時間はアディショナル含め、約10分。試合時の気温は22度。初夏を思わせる快晴とあって、足をつる選手が相次ぐなか、必死の攻防が続いた。 追いつきたい修徳はコーナーキックで押しこむも、東海大高輪台は高さと強さで跳ね返し、得点を許さなかった。試合は2-1で東海大高輪台が修徳を下し、2回戦進出。前回覇者の修徳は1回戦で姿を消した。 「内容的には合格点をあげられませんが、勝負は大事なので」と総評した東海大高輪台・川島純一監督は「修徳さんが思った以上に寄せのスピードがあり、激しく体を当ててきました。そのことを想定したうえで、もっとやらなければならなかったです」と反省を口にした。 また前回優勝の修徳を破ったことにも「(東京都には)絶対的なチームがない分、どのチームも特徴があり、素晴らしく、力のあるチームばかり。昨年、優勝したから、『じゃあ、このチームを食ってやろう』というイメージではそれほどありません」と感慨はなく、実力が拮抗した学校が点在していることがわかる。