「iPhone 8」「iPhone X」の間に「iPhone 9」が存在しないのはなぜ?
ホームボタン付きのiPhone 8をチマチマと改善したような印象を与えかねない「iPhone 9」をスキップし、「X」(ローマ数字の10)を採用することで大胆な飛躍を印象付けたかったのではないでしょうか。 ■10周年記念説 また、iPhone Xは初代iPhoneの発売年(2007年)からちょうど10年目に発売される「10周年記念モデル」でもありました。 ・「7 ate 9」と言われるように、9はそれほど縁起が良くない数字でもあり ・iPhone Xは飛躍を印象付けたいモデルでもあり ・10周年なのにモデル名が「iPhone 9」というのはちょっとキリが良くない気がする という総合的な判断で、iPhone 9はスキップされて「iPhone X」になったと見るのが妥当ではないでしょうか。
記録的な売上の「iPhone 6」に対してiPhone 7、iPhone 8には伸び悩み感もあった
記録的な売上を記録した「iPhone 6」に対して、iPhone 7およびiPhone 8には伸び悩みの感がありました。実は、iPhone 6は販売開始から3日間で1000万台の販売台数を突破するなど、数あるiPhoneの中でも「特に売れたiPhone」です。 一方で、その後のiPhone 7(2016年発売)は不人気というわけではないものの、売上はiPhone 6とiPhone 6sの中間程度にとどまりました。 さらに、iPhone 8(2017年発売)以降、Appleは発売直後の週末の売上情報の公表を取りやめました。ただし、発売当時は「iPhone 7/7 Plusの売れ行きの方が若干iPhone 8よりも良かった」という声もあり、アナリストもiPhone 8の売れ行きについてはかなり保守的な見解を示していました。
Appleが売上情報の公表を停止したことで、iPhone 8が当時どれだけ売れたのかを把握するのは簡単ではありません。ただし、「それまで公表していた売上情報を取りやめたこと」と「iPhone Xが大幅にモデルチェンジされたこと」を踏まえると、iPhone 8の売上が伸び悩んだのは事実ではないかと推察されます。 iPhone 8は日本国内では中古市場で非常に高い人気を今日でも維持していますが、グローバルに見ると事情が異なるかもしれません。