イラン、イスラエルによる無人機攻撃確認-試みは失敗とも主張
ボールはイラン側に
仮にイスラエルによるものだとすれば、死傷者の有無も含め、今回の攻撃の性質と範囲次第で、イランとイスラエルの応酬がエスカレートするのか、それとも縮小に転じるかが決まるかもしれない。
ブルームバーグ・エコノミクスの新興国担当チーフエコノミスト、ジアド・ダウド氏は「ボールは今、イラン側にある」と指摘。「イスラエルへのさらなる直接攻撃によるエスカレートを避けることが最も可能性の高いシナリオだ」と述べた。
イランメディアは今回の攻撃を控えめに扱っているもようだ。国営放送はイスファハンの落ち着きを伝え、いつも通りに全てが進んでいると主張。また、国営テレビによれば、イランの国家安全保障最高評議会(SNSC)が緊急会議の招集を見送った。
イスファハンのほか、テヘランやシラーズ、イラン西部国境沿いの空港で航空便の運航が一時停止されていたが、間もなく緩和された。
国防総省のライダー報道官は今回の攻撃が報じられる前に声明で、オースティン米国防長官が18日にイスラエルのガラント国防相と協議したことを明らかにした。
ライダー報道官によると、両氏は「地域の脅威や中東におけるイランの不安定化行動」について話し合った。声明では、ガラント国防相が報復攻撃に関してオースティン氏に何らかの警告を与えていたかどうかには触れられていない。
イランのアブドラヒアン外相は18日夜、CNNとのインタビューで、「イスラエルの政権が再び冒険主義に乗り出し、イランの国益に反する行動を取るなら、わが国からの次なる対応は即時かつ最大レベルのものになるだろう」と述べていた。
原題:Iran Acknowledges Drone Attack by Israel and Says It Failed、Israel Launches Retaliatory Strike on Iran, US Officials Say (2)、IAEA Confirms No Damage to Iran’s Nuclear Sites、Iran Has No Plan to Retaliate Immediately, Reuters Reports(抜粋)
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Patrick Sykes, Arsalan Shahla, Ethan Bronner