ヨネワールド全開!アートコンビニ「ヨネマート」 アーティストが生み出す“新しいもの”がそろう場所
“若い世代が生み出す 新しいもの”を商品に
「若い世代が生み出す、新しいものが面白い」と話す2人は、アート業界全体が、既に売れている著名アーティストにばかり焦点を当てることで、新たなアーティストが注目されにくくなっている現状があるとも話す。若い世代の生み出す新たなアートを見つけだすことも、「ヨネマート」の役目だ。開店同月には「ART持ち寄りDAY」というイベントを開催。アーティストが店に直接作品を持ち寄り、取り扱う作品を米原自身が吟味する。SNSで募集することで、普段米原氏らと交流がないアーティストも、参加できる企画となっている。米原氏は「“どのようなアーティストか”ではなく、店に合う、お客さんが欲しいと思えるような作品を選んでいる。そこからさらに店に合った商品にするために、一緒に考える作業がしたい」と話す。
現在、美術館やギャラリーに行けば、著名、匿名、社会的意義、歴史的背景、資産価値など、さまざまな文脈を含むアートに出会える。しかし、2人の考えるアートとは、それらから解放された“かっこいい”“かわいい”などの単純明快な感情を引き起こすものだ。そんな商品やアーティストにコンビニ感覚で出会える「ヨネマート」は、今後も作品の持ち寄り企画や、アーティスト個人にフューチャーしたイベントを開催予定。アートの未来を切り拓くこの場所で、次世代の才能がどのように花開くのか、期待が膨らむばかりだ。