新興国の公社債、ハードカレンシー建て発行鈍化へ-政治リスク念頭
マッケイ・シールズの新興国市場共同責任者フィリップ・フィールディング氏によると、今後、需要が供給を上回り、発行が減少すれば価格は下支えされる。
新興国市場債のアレンジャーとして2位のJPモルガンは、ハードカレンシーによるソブリン債の発行額は今年1630億ドルに達し、社債は3000億ドルを超える可能性があると予想。
ブルームバーグがまとめたデータによれば、新興国市場では政府がすでに1190億ドル、企業は1720億ドルを調達している。
BNPパリバの新興国市場クレジットストラテジスト、ジョナサン・マーシャク氏は、米大統領選に向けた混乱は、市場の投資意欲や資金調達のタイミングに影響を与えると分析。
通常は閑散期となる8月も、発行体が選挙リスクを避けたいのであれば、取引が増える可能性があるが、もしそうでなければ11月か12月まで、あるいは25年まで発行を延期するかもしれないという。
原題:The Year’s $321 Billion EM Bond Spree Is Set to Catch Its Breath (抜粋)
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Selcuk Gokoluk, Jorgelina Do Rosario, Vinicius Andrade