【日本ハム】ドラ4清水大暉「不動心」前橋商先輩井上温大のように侍目指す「仲良くしてもらえたら」
日本ハムのドラフト4位、前橋商・清水大暉投手(18)が18日、群馬・前橋市の同校で仮契約を結んだ。 契約金3500万円、年俸530万円。前橋商の先輩、巨人井上温大投手(23)がプレミア12の初戦オーストラリア戦で好投しており「いつかは抜けるようになりたい」と将来の侍ジャパン入りを見据えた。(金額は推定) ◇ ◇ ◇ 清水が大きな体にプロの技術と鋼のメンタルを身につけ、次代の侍ジャパンを目指す。仮契約を終え「これからもっと日々の練習であったり私生活っていうのをより改めて、よりプロ野球選手に近づけるように頑張っていきたいと思います」と気を引き締めた。 身近な先輩が国際舞台で輝いた。前橋商OBの巨人井上がプレミア12初戦に先発し、5回0/3 5安打8三振2失点で勝利投手になった。清水は「前からいいピッチャーだと思ってましたし、特にストレートの質が参考になる。自分も井上さんを超えられるようなストレートを投げられるようになりたい」。強く刺激を受けた上で「まだかなわないですが、いつか抜けるようになれたら」と思い描いた。 冬休みには、井上が自主トレで前橋商を訪れることもある。「体が大きくて見習わないといけない部分は多い。これからお世話になることがあるかもしれませんが、仲良くしてもらえたらいいなと思います」とプロでの再会を待ち望んだ。 座右の銘は「不動心」。1年春に左膝の半月板を損傷して手術した際、出会ったのが巨人、ヤンキースで活躍した松井秀喜氏の著書「不動心」だった。「僕と同じ箇所をケガして、なおかつそれをどうやって克服したのかが書かれていて感動したので」。強い心で、プロの荒波に立ち向かう。 1月の入寮に向け「とにかく今はいっぱい食べて大きくしていきたい。今の体重を維持しながら筋肉をつけていけるように」。家では1食で米3合をたいらげる大食漢。「大暉」の名前は「大きく太陽の光の輪が広がるように」とつけられており、心身を磨き、新庄監督のような強烈なオーラを放てる投手を目指す。【永野高輔】 ◆清水大暉(しみず・だいき)2006年(平18)7月17日、群馬県渋川市生まれ。渋川エンジェルスで野球を始め、古巻中の軟式でプレー。前橋商では2年夏に背番号11で甲子園出場。今夏は群馬県大会決勝で敗退。最速149キロ。192センチ、95キロ。右投げ右打ち。