【ライブレポート】Negicco Kaedeがスカートとひさびさ共演、生誕ライブ「ふくふく」で語った背中を押すファンの存在
NegiccoのKaedeが9月16日に新潟・高田世界館、23日に東京・I'M A SHOWで生誕ライブ「ふくふく」を開催した。この記事では東京公演の模様をレポートする。 【写真】スカートの演奏ををバックに歌うKaede。 ■ ひさびさのスカート迎えた生誕ライブ「ふくふく」 2021年1月に学生時代の同級生である一般男性と結婚し、2022年10月に第1子の出産を発表したKaede。産休を終えた昨年7月にNegiccoとして地元新潟で結成20周年記念ライブを行い、今年は9月17日に約2年5カ月ぶりのソロシングル「いけない」を発表した。生誕ライブ「ふくふく」には、2015年から2021年まで7年連続でバックバンドを務めたスカートがひさしぶりに参加。チケットは両公演ともソールドアウトとなり、Kaedeの誕生日を祝うべく会場には全国のかえぽ(Kaedeの愛称)ファンが詰めかけた。 温かな拍手が響き渡る中、Kaedeは澤部渡(G)、佐久間裕太(Dr)、佐藤優介(Key)、シマダボーイ(Per)、岩崎なおみ(B)とともにステージに登場。まずは「光の射すままに」で場内をさわやかな空気で満たすと、「Kaede生誕ライブ『ふくふく』、来てくださった皆さんありがとうございます」とファンに笑顔で語りかける。MCではスカートとのひさびさの共演に喜びを見せつつ、新潟公演を振り返って、いつもはライブの感想が届くという両親からなんの連絡もなかったと話して客席の笑いを誘った。Kaedeは澤部提供の1stソロシングル「あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)」でライブを再開。そのまま佐藤プロデュースのソロアルバム「Youth - Original Soundtrack」から、「夏の十字路」「Youth」を披露し、清涼感のあるボーカルを響かせた。 ■ アイドル活動とファンの存在 Kaedeは最新シングル「いけない」からカップリング曲「Fine Time」を初披露。ポップな変拍子サウンドにフラットなボーカルを乗せて観客の体を心地よく揺らしたかと思うと、「君が大人になって」「ジュピター」「((( escape )))」を大人びた歌声で届け、シンガーとしての多彩な表情を見せていった。なお「君が大人になって」は、近年海外の音楽リスナーの注目を集め、現在は世界ツアーで北米を巡っているLampの染谷大陽がプロデュースした1曲。Kaedeはその後のMCでLampをきっかけにファンとなった海外リスナーからDMが届くようになったことを明かし、「『来年1月に日本に行くんだけど、ソロのライブはないのかい?』ってDMが届いていたので、事務所の人に相談してもしやれたらやりたいな(笑)」と直近の展望を語った。 またKaedeは先日、堂島孝平のライブに足を運び、彼と活動休止や卒業について話をしたというエピソードを語り始める。「最後に『堂島さんはこれからも続けてください』とお伝えしたんですけど、家に帰ったあとにそれが正解だったのか自信がなくなっちゃったんです。でも、この間サイン会でファンの方に『Negiccoちゃんにはこれからも続けてほしい』と言われて私はすごくうれしかった」「自信がなくなったり悩んだりするときもあって、いまだに『もう辞めたほうがいいのかな?』と思うこともあるんですよ。でも、そういうふうに言ってくれる人がいるというのは幸せだし、生誕ライブにこんなにたくさんの人が集まってくれて自信にもなります。応援してくださる皆さんがいて活動ができています。いつもありがとうございます」と、自身のアイドル活動を支えるファンへの思いを語った。 ■ 「また元気で会いましょう」 11曲目「カラッポで満たして」を経て、ライブはいよいよ終盤へ。Kaedeの口からミツメプロデュースの「いけない」が10月にアナログ化されることが告げられると、ミツメと古くから親交のある澤部は「絶対買います! 友人として……非常にいいですね」とうれしそうに語った。そしてKaedeは「いけない」「ただいまの魔法」の2曲をまっすぐに届けてステージを終えた。 アンコールで再びステージに現れたKaedeは「ありがとうございます。今年の生誕祭をスカートさんと一緒にやれてよかった」と笑顔を見せると、自身の家庭で“親子の曲”になっているという「飛花落葉」を情感たっぷりに歌唱。最後は「どこまでやれるかわからないですけど、体や心の不調がない限りはがんばりたいなと思いますので引き続きよろしくお願います。皆さんもお家に帰るまでは危険がいっぱいですから気を付けてください(笑)。また元気で会いましょう」と呼びかけると、集まったファンに何度も手を振りステージをあとにした。 Negiccoは12月7、8日に新潟・苗場プリンスホテル内にあるブリザーディウムで冬恒例イベント「私をネギーに連れてって」を開催する。モバイルファンクラブサイト・Negicco Houseでは、9月28日18:00より会員を対象とした第2次抽選先行を受け付ける。 ■ セットリスト □ 「Kaede生誕ライブ『ふくふく』」2024年9月23日 I'M A SHOW 01. 光の射すままに 02. あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?) 03. 夏の十字路 04. Youth 05. Fine Time 06. 君が大人になって 07. ジュピター 08. ((( escape ))) 09. クラウドナイン 10. サイクルズ 11. カラッポで満たして 12. いけない 13. ただいまの魔法 <アンコール> 14. 飛花落葉 ■ 公演情報 □ 私をネギーに連れてって in Naeba 2024 supported by サトウ食品 2024年12月7日(土)新潟県 苗場プリンスホテル ブリザーディウム 2024年12月8日(日)新潟県 苗場プリンスホテル ブリザーディウム