希望の共同代表に玉木氏「地に足の着いた土の香りのする国民政党に」
希望の党は10日午前、両院議員総会を開いた。玉木雄一郎氏が大串博志氏を破り、共同代表に選出された。玉木氏は「日本の未来を切り開いていける政党として育て上げていきたい」と語った。
国会議員団の代表で、小池代表とともに党務などにあたる共同代表選には、玉木氏と大串氏が立候補。投票に先立ち、両氏が所信表明した。 玉木氏は「私たちは寛容な改革保守政党。優しさある、多様性を受け止める政策をつくり、外交安保では現実的なリアリズムに立脚した政策を進めたい」と訴え、大串氏は「衆院選の選挙結果を振り返ってみると、対抗すべきは野党間ではない。『安倍1強政権』であることは明らか」として野党連携を推し進めていくべきと呼びかけた。 その後、党所属の衆参国会議員による投票が行われた。獲得票数は玉木氏が39票、大串氏が14票で、玉木氏が当選した。 玉木共同代表は就任あいさつで、同党の衆院選での敗因は小池代表の発言やマスコミ報道ではないと分析。「なぜもう1軒、お宅訪問ができなかったのか。なぜもう1か所、集会が開けなかったのか。問いかけたい」と述べ、「現場に足を運び、国民に寄り添い、地に足の着いた土の香りのする、本物の国民政党に希望の党を作り上げていきたい」と抱負を語った。あいさつ後、議員が立ち上がって拍手する場面もみられた。