磯村勇斗主演「若き見知らぬ者たち」のキャラを紹介、北村匠海は「喰らいました」
磯村勇斗が主演、「佐々木、イン、マイマイン」で知られる内山拓也が原案・脚本・監督を担った映画「若き見知らぬ者たち」の主要キャラクターを紹介する動画が、YouTubeで公開された。あわせて、同作を鑑賞した著名人の感想コメントも届いた。 【動画はこちら】岸井ゆきの演じる、献身的な恋人・日向 同作は、亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母の介護をしながら昼夜働く青年・風間彩人が主人公の物語。彼と周囲の人々のささやかな日常が、思いもよらぬ暴力によって奪われるさまが描かれる。磯村が彩人、岸井ゆきのが恋人の日向、福山翔大が総合格闘技に明け暮れる弟・壮平、染谷将太が親友・大和、霧島れいかが母・麻美を演じた。 このたび解禁された動画は4種類。「恋人編」には看護師として働きながら風間家を支える日向、「弟編」には総合格闘技に人生を懸ける壮平と彼に心の内を吐露する彩人、「親友編」には彩人を信じる大和、「母親編」には病気の影響で自力での生活が難しい麻美の姿が収められた。 俳優の北村匠海は、同作について「彼(磯村)の役者としての魅力が余すとこなく表現されているのは勿論。彼の爆発力を味わった。というかめちゃくちゃ喰らいました」と感想を述べる。「M-1グランプリ2023」王者の令和ロマン・高比良くるまは「“渦”があまりにも大きく、黒く、まさに禍々しくて、見終わってしばらく経っても身体に重さがこびりついて取れない」と思いをつづった。時事芸人のプチ鹿島、ライターの武田砂鉄、作家の波木銅と雨宮処凛から寄せられたコメントは下記の通り。 「若き見知らぬ者たち」は、10月11日より東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。 ※高比良くるまの高は、はしご高が正式表記 ■ 北村匠海(俳優)コメント 盟友である磯村勇斗くんは、バランス感覚だけではなく静かさに感情を漂わせることが出来る役者だと思います。若き見知らぬ者たちでは、彼の役者としての魅力が余すとこなく表現されているのは勿論。彼の爆発力を味わった。というかめちゃくちゃ喰らいました。悔しかった。内山監督と磯村勇斗くんのシナジーが素晴らしい映像表現を生んでいました。「暴力、葛藤、人生」、呼吸が出来なかったこの時間は、僕にまだ余韻として残っています。ありがとうございました。ご馳走様でした。 ■ 令和ロマン 高比良くるま(芸人)コメント 社会を風刺した映画を見て、「何かを考えさせられる」ことはよくあるが、自分自身はその風刺の渦中にいるわけではないので、ほどなく考えるのをやめてしまう。 今作の渦中は“渦”があまりにも大きく、黒く、まさに禍々しくて、見終わってしばらく経っても身体に重さがこびりついて取れない。喰らった、とか、刺さった、みたいな爽快なものではない鈍痛に見舞われる。この痛みは、いつか見知らぬ誰かを理解する時に用いることにしよう。 ■ プチ鹿島(時事芸人)コメント 理不尽という名のリングに立たされている若き見知らぬ者たち、そして私たち。現実に対して絶望的な気持ちにもなる。でも自分の居場所は必ずある、戦い方や表現の仕方はある!とセコンド陣から激励されるような映画でもありました。今度は誰かのセコンドにならないと。生きるとはその繰り返しなのかも。 ■ 武田砂鉄(ライター)コメント 「絶望」と「希望」は表裏一体なのだろうか。 それとも混ざり合っているのだろうか。 どちらでもいいから、どこかにあってくれよ希望、そう思いながら観た。 ■ 波木銅(作家)コメント 衝撃的なタイトルバックから幕を開ける、理不尽な暴力に叫びを上げても誰にも届かない、世の中に無視された人々の生き様に釘付けになった。隅々までに血の通ったショットからは、「彼らはここにいる、絶対に目を逸らすな」という強靭な思いが滲み出る。きっとこの物語は、誰にとっても他人事ではない。 ■ 雨宮処凛(作家)コメント 生きるとは、どうしてこんなにやるせないのか。 みんな不器用で、だからこそ愛おしくて、一人一人を思い切り抱きしめたくなった。 (c)2024 The Young Strangers Film Partners