地震による交通寸断を想定 天草で輸送艦を活用し防災訓練
熊本朝日放送
能登半島地震で陸路が寸断されたことを踏まえ、熊本県の天草地域などで道路網が断たれた状況を想定した訓練がありました。 柏樹利弘記者 「大規模災害にむけた実動訓練。苓北町の火力発電所の岸壁に、自衛隊の輸送艦が着岸しようとしています」 九州電力の発電所の港に入港したのは、海上自衛隊の大型輸送艦「しもきた」。接岸すると、艦内から携帯会社の移動基地局車や救急車、自衛隊車両などが次々と上陸しました。 年に1回実施する県の総合防災訓練の一環です。今年は「日奈久断層帯」を震源とする地震で、天草地方や水俣市への陸路が断たれた状況を想定。1月の能登半島地震で、海沿いの道路網が寸断され救助活動が難航したことを踏まえたものです。 港は水深約17メートル。大型船が接岸できる天草地域では数少ない場所で災害時には、海上からの救助拠点の一つとなる事が期待されています。 亀崎副知事 「さまざまな輸送手段を活用した孤立地域への、海または空からのアプローチは、これから貴重な経験になると思います」 訓練で出てきた課題を、今後の災害対応に反映させるとのことです。