『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』ついに開幕 “烏VS猫”因縁の戦いを見逃すな!
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、烏野高校のエース兼ウィングスパイカー・東峰旭推しの佐藤が『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』をプッシュします。 【写真】『劇場版ハイキュー‼』場面写真(複数あり) 『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』 待ってました……! 2020年にTVアニメ『ハイキュー‼』第4期が終わってから約3年ぶりの続編。それがまさかスクリーンに帰ってきてくれるなんて、アツい、激アツすぎる。しかも、本作の上映時間はバレーボールの1試合分の85分(3セット分)となっていて、キャラクターたちの試合をリアルタイムで観戦している気分になれるのもすごく良い。「推しは推せる時に推せ」という有名な言葉があるが、「推しはスクリーンで観れるうち観ておけ」という言葉も新たに加えたいくらいだ。本作は、心からそう思わせてくれるような、“劇場版ならではの良さ”を存分に感じられる作品だった。 2024年で10周年を迎えるTVアニメ『ハイキュー!!』は、2014年に第1期、2015年に第2期、2016年に第3期、2020年に第4期が放送されている。そして本作は、劇場版二部作における第一部で、第4期『ハイキュー!! TO THE TOP』で描かれた稲荷崎高校戦後の続編にあたるもの。そして、原作の中でも特に人気の高いエピソードの一つである、春高3回戦、烏野高校VS音駒高校との戦い、通称“ゴミ捨て場の決戦”が描かれる。 ●TVアニメだけでは味わえない“劇場版ならではの見どころ”も なんと言ってもタイトルにもある『ゴミ捨て場の決戦』という言い回しにセンスを感じる。主人公の日向翔陽らが所属する“烏野高校”のカラスと、対戦相手であり、日向の最大のライバルである孤爪研磨が所属する“音駒”にネコが入っていることから、カラスVSネコの構図が出来上がり、“ゴミ捨て場の決戦”と言われている。作中でもこのタイトルを活かした描写がいくつか出てくるので、ぜひこちらを頭に置いておいていただきたい。 そんなファンにとっても念願の戦いが描かれる本作には、TVアニメだけでは味わえない“劇場版ならではの見どころ”も。 まず挙げたいのは、1試合分の85分の中で烏野や、音駒だけでなく、烏野高校元監督である烏養一繋、白鳥沢学園の天童覚など様々なキャラクターの視点が描かれていること。会場の応援席からだったり、テレビで応援していたり、タブレットから観ていたり、そして、私たちが劇場で観ていたりと、とにかくみんなで観戦しているという“試合の一体感”を得ることができるのだ。 加えて、試合中の選手たちの緊張感や喜び、焦りなどの感情、烏野・音駒のどちらか片方を応援している側の心境なども非常に丁寧に映し出されている。だからこそ、「“もう1回”がない試合」に自分も参加しているような緊張感とスリルを味わえるのだ。 さらに、改めて感じたのは、『ハイキュー!!』に参加している声優陣の豪華さ。主人公の日向翔陽を演じているのは、『王様ランキング』の影役や『ミギとダリ』のダリ、『魔入りました!入間くん』の鈴木入間役などで知られる村瀬歩夢。そして、日向のライバル・孤爪研磨役は、『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役や『七つの大罪』のメリオダス役、『僕のヒーローアカデミア』の轟焦凍役の梶裕貴が務めており、人気声優2人による掛け合いのシーンも必見だ。そのほかにも、石川界人、日野聡、入野自由、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、諸星すみれ、神谷浩史、中村悠一、立花慎之、木村昴など、名だたる声優陣が共演している。 また本作は、IMAXでも同時上映される。IMAXでは、床から天井、左右の壁から壁まで広がる大スクリーンに映し出される映像と、各キャラクターの細かな動きなどを最高峰のクオリティで体感することができるという。これから観に行く方、推し活を楽しみに観に行くという方、そして、原作で既に完結を見届けたというファンの方もぜひ“もう一回”がない試合を目に焼き付けていただきたい。
佐藤アーシャマリア