【速報】宝塚歌劇団員死亡 阪急阪神HD株主総会で経営陣が謝罪 株主からは角会長の辞任を求める声も “アイロン”は「悪意ない」と回答
宝塚歌劇団の親会社、「阪急阪神ホールディングス」の株主総会が開かれ、劇団員の女性が転落死した問題について、経営陣が謝罪しました。出席した株主からは経営トップの辞任を求めるなど、厳しい指摘が相次ぎました。 株主総会は午前10時から大阪市内で開かれ、2035人が出席しました。冒頭の挨拶で、角和夫会長が去年9月に宝塚歌劇団の宙組の女性が死亡した問題について「ご心配をおかけしていることをおわび申し上げます」と謝罪しました。 続いて嶋田泰夫社長が、歌劇団で取り組んでいる改革について説明し、講演スケジュールの過密化や舞台の複雑化により、現場の負担が増しているにもかかわらず、それを整理できず、現場の意見に耳を傾ける環境整備も不十分だったとして、「二度とこのようなことを起こさないために再発防止策に取り組んでいく」と述べました。 株主からは、亡くなった歌劇団員にヘアアイロンを当ててやけどさせたり、厳しい言葉を浴びせたりした上級生らについて「なぜ懲戒解雇しないのか」といった質問があり、ホールディングス側は「それぞれの行為はハラスメントに当たるが、悪意をもってやったものではなく、ハラスメントとは知らなかった。すべての責任は(組織としての)歌劇団にある」と説明。また、ほかの株主からは角会長の辞任を求める意見など、厳しい指摘が相次ぎました。 一方、歌劇団は今月12日に、組織改革の進捗状況を公式ホームページで更新し、劇団員の心身の健康管理体制をさらに強化するべく、常駐医師の増員を今月から実施することや、稽古場運営業務の見直しに向けた検討を7月から行う予定だと明らかにしています。 株主総会は約2時間10分ほど終わりました。出席した兵庫県の20代女性は「(宝塚の問題は)株主も責任を受け止めるべきだという意見もあった。経営陣とファンと支援している株主と一丸になって変革していけるのではないかという印象を受けた」と話しました。神戸市の70代の男性は「第三者委員会を設置してもなんら疑問点が払しょくしていない。宝塚歌劇団のトップが責任をとるのは当たり前だけど、ホールディングスの会長までは必要ないと思う」と感想を述べました。