「J-Beauty(日本美容)」が海外で人気に⁉ 韓国コスメとの違いなど、海外から見た“日本コスメ”の魅力
確かな効果と優しい処方で海外のセレブや専門家からも暑いラブコールを受けている日本のスキンケアコスメは、「J-Beauty(日本美容)」として、確固たる地位を築いている。そこでUSハースト社のシニアコマースエディター、サム・ピーターズが、専門家やELLEエディターたちに日本美容の魅力や特徴、そして“推しコスメ”について取材。海外の目線から見た日本コスメの魅力を、ぜひ再発見してみて!
穏やかで健やかな処方が人気の理由
「スキンケアアイテムの数に関して、極力少ない方が本当によいのだろうか」という長年の疑問を常に自問自答している。 ここ数年、顔の皮脂によるテカリと戦い、シミを薄くするためにパワフルな美容液やクリームなどを10ステップも使う代わりに、肌への負担を最小限に抑えるためによりシンプルなアプローチをとることにした。つまりそれは、日本のスキンケアだ。 日本のスキンケアは、数百年の伝統と現代的な技術を融合させた、より少量で肌に優しく効果的な処方に重点を置いている。 「日本のスキンケアは、スキンケア業界において長い伝統と深い文化的影響力を持っています。このトレンドはアジアとヨーロッパ全土でも感じられ、最近ではアメリカにも広がっています」と、日本のクリーンスキンケアブランド、「ダムダム」の共同設立者であるジゼル・ゴーは言う。
「日本美容(J-beauty)は、お米やシソ、こんにゃく、お茶など、古くから親しまれてきた効能の高い成分を取り入れながら、高い技術と研究によって、新しい処方を導入していることで定評があります。つまりこれは、ミニマリズムやウェルネス、セルフケアへの関心の高まりに沿った哲学といえるでしょう」 「また、スキンケア業界では最も厳しい規制を設けているため、日本製品の品質と安全基準は世界的にも信頼されています」 「実際、敏感肌に悩む私や友人たちにとって、J-beauty製品は特に素晴らしい選択肢となっています。また、日本のスキンケア処方は、質感と浸透性にすぐれており、肌になじむように設計されており、決して油っぽく感じたり、肌の表面にべたっと"置いてある "ように感じたりすることはありません」と、米国を拠点に日本の美容製品を販売する「Shiko Beauty Collective」のディレクター、トレイシー・オコナーは説明する。 「pHバランスのとれた処方で、強い酸やレチノイドのような、有益ではあるが、赤みやバリア機能が低下するなど、他の多くの問題を引き起こすようなものは配合されていない傾向があります」