曲がる「ペロブスカイト太陽電池」、躍進期待の関連12銘柄
日本発の技術である「ペロブスカイト太陽電池」。官民挙げて世界トップシェア獲得を目指している(写真:Science Photo Library/アフロ)
キヤノン(7751)は6月、次世代電池として期待される「ペロブスカイト太陽電池」の耐久性を大幅に向上させる高機能材料を開発したと発表した。 同電池はペロブスカイト層と呼ばれる発電を担う光電変換層を主体として構成するが、同層中の結晶は大気中の水分、熱、酸素などの影響を受けやすく耐久性が低いことが知られている。また大面積のペロブスカイト太陽電池は量産安定性が低いという課題もあった。 今回開発した材料を光電変換層に被覆することで、結晶構造中の材料の分離が抑制され耐久性が向上、さらに新材料は半導体特性を有するため高い光電変換効率を維持しながら厚く被覆することが可能で量産安定性向上も期待できる。 現状開発が進められているペロブスカイト太陽電池は屋外での寿命が5~10年とされるが、これを倍以上に伸ばす可能性がある。6月にサンプル出荷を開始し、2025年の量産化を目指す。
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野津 滋