「みさき公園」24日から営業再開へ 入園時は検温実施 3月末に閉園
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、先月29日から臨時休園している大阪府岬町で遊園地と動物園を併設する「みさき公園」を運営する南海電鉄は23日、屋外施設の営業を24日から再開すると発表した。みさき公園は、南海の運営撤退と同時に31日での営業終了、閉園が決まっている。 【動画】3月閉園の遊園地に沿線住民が巨大感謝状
入園者には検温実施、観覧車やおばけ屋敷は営業中止
発表によると、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、来場者には入園前に職員による非接触体温計で検温が行われ、体温が37.5度以上の場合は入場を断る場合があるという。アトラクションも、観覧車やおばけ屋敷、ゲームコーナーなどは、感染拡大防止のため営業は中止となる。 また、イベントホールで行われる予定だった同園63年の歴史を振り返る卒園展や野外ステージで行われる予定だった人形ミュージカル、キリンやレッサーパンダのエサやり体験、動物ふれあい広場、わくわく電車らんどなどは中止となる。
イルカショーは29日から31日までインターネット抽選当選者のみ観覧可能に
同園内のシャイニースタジアムで行われる「イルカショー」については、感染症拡散防止のため24日から28日までの期間は中止となり、29日から31日の3日間(各日午前11時、午後0時半、同2時、同3時半の4回公演)のみ、インターネットでの申し込みで抽選を行い、当選者のみ観覧できる形をとるという。募集人数は各日800人(各公演200人ずつ)となっており、詳細は同園の公式サイトに掲載されている。 また、ショーが開催されない24日から28日の午前11時から午後2時半の間はシャイニースタジアムを無料開放し、イルカたちを見学することができる。
1957年に開園、3月末63年の歴史に幕
同園は1957年に開園。動物園と遊園地を併設しており、みさき公園駅のある南海本線沿線の大阪府内のファミリー層を中心に人気を集め、和歌山県からの来園者も多かった。 しかし、近年、年間来場者数の減少傾向が続き、昨年3月に南海電鉄が運営撤退を決定。後継企業を探していたが叶わず、今年3月末をもって営業を終了し、閉園することが決まっている。
営業終了決定後には、同園へのアクセスとなる南海本線の沿線住民が、同園に対する「巨大感謝状」を制作して感謝の気持ちを伝えるなどし、テレビや新聞などのニュースで取り上げられ話題となっている。