神様に感謝し奉納舞台 阿智村伍和「栗矢の無礼講」、15日まで【長野県】
長野県阿智村伍和の県道天竜公園阿智線沿いにある栗矢八幡社で、伝統芸能と古来の無礼講を体験する催し「栗矢の無礼講」が行われている。15日までの毎夜、拝殿や回り舞台で日替わりの芸能や音楽が繰り広げられる。 神様と同じ座敷奉納舞台を楽しみ、一年の幸を祝う催しで、コロナ禍による中断も挟みながら今年で約15年目。栗矢地区の住民と昼神温泉郷の旅館でつくる実行委員会が主催し、農作物の収穫時期を迎える9月に開催している。 巨木に囲まれ鎮守の森の厳かな雰囲気に包まれた境内には参道に竹灯ろうが飾られ、期間中は多くの近隣住民や観光客が集まる。3日夜は飯田市山本の太鼓道場を拠点に活動する「命響館吉咲」が和太鼓や笛、三味線の演奏を奉納。無礼講の儀式では、観覧者もお神酒やおとそ、神餅を口にして厄を払った。 今年の栗矢の無礼講は1日に始まったが、台風10号の影響で屋内開催が続いており、実行委員長の河合正寿さん(61)は「初めて屋外で開催できた」と喜び、「素朴な神社の雰囲気と古くからのお祭りを楽しんでほしい」と話していた。 入場無料。時間は午後8時から同45分まで。雨天時は境内回り舞台で行う。天候が良ければ神事の後に星空観賞も実施する。問い合わせは同実行委員会事務局(電話090・7425・8651)へ。 今後の出演者は▽6日 大庫こずえさん(三味線・箏)▽7日 阿智黒丑舞▽8日 加藤木朗さん(和太鼓)▽9日 鼓縒(お囃子、和楽器)▽10日 人形師の飯田美千香さん(百鬼ゆめひな)▽11日 命響館「吉咲」(和太鼓)▽12日 久高徹也さん(和太鼓など)▽13日 話芸師ともさん▽14日 井原芙美子さん▽15日 千秋楽(出演者複数)